4月期の異動に伴い、前任の丸山支所長の後任として参りました鈴木と申します。前勤務地は青森河川国道事務所八戸国道出張所で道路の改築事業を担当しておりました。ダムの管理とは異なる分野ですが、12年ぶりのダム関係の仕事で少し懐かしくもあります。(ダムの管理は初めてですが)
田瀬ダムは、北上川五大ダムの中でも最初に着手され、昨年は竣工から50年の節目を迎えた歴史ある土木構造物です。にもかかわらず未だに健全なダムであることも確認されており少々驚いたところです。私が3月にこの地を訪れた時にはまだ湖面に氷が張っており周辺の山々にも雪が残っていましたが、4月に入って支所長として勤務する頃にはすっかり貯水池の氷も融け山々の雪もほとんどなくなっていました。最近では木々も芽を出し新緑の景色となっておりますが、ダム湖周辺の景色がこれからどのように移り変わっていくのか楽しみたいと思っています。
さて、今年度の主な事業としては、近年水質の悪化によるアオコの発生が顕著化しているため、今年度から貯水池の富栄養化対策を実施し水質の改善を目的とした対策を実施します。
また、ダムの管理にあたっては、雨量や河川の水位、貯水位の変動等を基に流入量や放流量をコンピュータにより計算しながら管理に必要なデータ処理を行っていますが、老朽化したダムコンの更新を行い、より安全で的確な操作ができるよう管理しやすいシステムでダム管理・操作を図ります。
ソフト面では、水源地域の自立的・持続的な活性化を図ることを目的として、流域住民と関係行政機関、自治体とが一体となった「ダム水源地域ビジョン」の策定を目指し、地域と共に推進していくことにしています。
最後に、諸先輩方が築いてきた地域とのふれあいを大切にすると共に、ダムの効用が十分に発揮され、ダム湖周辺の利活用がますます図られるよう、地域に愛され親しまれるダムにしていきたいと思っております。
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