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石淵ダム週刊ニュース
第四号
◎石淵ダム週刊ニュースについて
石淵ダム管理支所では、石淵ダムの役割、ダム放流に関する情報提供、日常の出来事、ダム周辺地域の情報、工事情報、イベント情報等を提供するため、「石淵ダム週刊ニュース」を発行しております。第四号では、6月24日から7月9日までの出来事を掲載します。
石淵ダム管理支所



1. 石淵ダムの水位が低下している。なぜ?(平成18年6月27日作成)
石淵ダムの6月27日9時現在の水位は、312.70mとなっており、一ヶ月前の水位と比較すると約4.0mも低くなっております。
 これは、石淵ダムが7月からの洪水期に備えダム容量を確保するために、毎年水位を312.0m以下となるように低下させているものです。水位低下に当たっては、発電の取水により行っているものです。
 これにより、胆沢平野及び北上川沿川の地域を洪水から守り、安全な暮らしを支えています。
定点カメラ映像6月20日撮影 定点カメラ映像6月27日撮影
定点カメラ映像  6月20日撮影 定点カメラ映像  6月27日撮影

年間貯水位曲線




2.石淵ダム 28日に夏日を観測(平成18年6月29日作成)
昨日の28日は、岩手県内の観測所で30℃を観測したとても暑い一日でした。石淵ダムでも気温を観測しており、6月28日の昼ころに最高気温27.3℃を観測しました。石淵ダムの標高がおよそ300m程度あることから平地部で30℃を観測したのも実感できます。
 6月の石淵ダムの平均気温が約17℃であることから約10℃も高い状況でした。 ちなみに6月の石淵ダムの最高気温を調べてみると、平成9年と平成12年に30℃を観測していました。 また、昨日発表された岩手県内の水稲の生育状況では、入梅後の晴天により、気温も高くなり、平年並みまで回復しているとのこと。水田の緑が一層濃く、緑の絨毯のように感じられます。 
これから、気温が高くなると水の使用量が多くなることから、ダムの貯水池運用については、十分注意していきたいと考えております。
石淵ダム気象観測機器観測施設
石淵ダム気象観測機器観測施設
見分森からみた水田風景
緑の絨毯のような水田
(見分森より撮影)



3.床版の復旧工事完了(平成18年6月30日作成)
6月9日のダム放流により被災あったダム下流面の床版復旧工事が、6月30日をもって完了しました。 これにより、7月からの洪水期に万全な対応で望むことが出来ます。
被災後の状況画像 復旧後の状況画像
被災後の状況 復旧後の状況



4.胆沢川自然塾実行委員会の開催(平成18年7月5日)
7月5日胆沢ダム工事事務所会議室において、第7回胆沢川自然塾の実行委員会が開催され、今年度の開催要項が決定されました。
 胆沢川自然塾は、「子供たちに胆沢川での様々な体験を通して、川への関心を深めてもらうと同時に、胆沢川流域に住む子供たちの交流を深めてもらうため」実施しているもので、実行委員会には、NPOの北上川倶楽部のほか胆沢ダム工事事務所、石淵ダム管理支所、岩手南部森林管理署、水沢地方振興局、奥州市、胆沢高校環境巡視隊等が参加しています。
 開催要項の概要は、以下のとおりです。
  • 開催日時:平成18年8月5日(土)〜8月6日(日)
  • 主会場:岩手県立県南青少年の家キャンプ場、胆沢川流域
  • 対象:胆江地域小学 4年生〜6年生
  • 募集人員:50名 (開催チラシを各学校へ送付。申し込み締め切り7月14日まで)
  • 参加費:3000円
  • 主催:第7回胆沢川自然塾実行委員会
  • 主なスケジュール
  8月5日 8月6日
午前 県南青少年の家9時集合 朝食
  開校式 胆沢川見学、森林教室
  テント設営 川遊び体験
  昼食 昼食
午後 舟遊び体験 子供交流会
  水辺の自然観察 閉校式
  夕食  
野外交流会  
  キャンプファイヤー  



5.北上川河口の海岸清掃(平成18年7月10日作成)
平成18年7月8日北上川河口にあたる宮城県石巻市北上町の立神海岸で、北上川流域沿川の生徒・住民のほか、民間活動団体、関係行政機関によるごみ清掃作業が行われ、北上川ダム統合管理事務所の代表として参加してきました。
 海岸清掃は、今年で七回目の開催で、7市町村等から約700名の参加のもと行われました。この海岸清掃の目的は、河口域のごみ問題を北上川流域の共通の課題として捉え、自然環境の保全、環境づくりの意識向上、北上川上流域・下流域の連携を図り、流域協調の地域づくりを目指すために行われているものです。
 当日は霧雨が降る肌寒い中、参加者は、集合場所の吉浜小学校から立神海岸まで徒歩で移動し、約1時間程度、燃えるごみと燃えないごみを分別しながら収集した。収集したごみは、ペットボトル、瓶、缶等の家庭用ごみも多く含まれ、総量としてトラック4〜5台程度になりました。
 個人的には、「こんなにごみが流れてきているの」と感じたが、毎年参加している人の感想では、「今年は昨年より少ない」とも言っており、継続的な活動が流域内のごみ問題に対して浸透し、効果が徐々に表れてきているものと思われます。

 その後、現地で地元産のシジミ汁の提供があったほか、上下流の子供たちによる地引網の体験がありました。
 今後も、このような活動を通して、子供達には、北上川流域の一員としての役割を担って欲しいと感じました。
海岸清掃の状況 海岸清掃の状況
海岸清掃の状況 海岸清掃の状況




6.石淵ダム堤体付近に熊出没 熊注意報発令
7月8日に石淵ダムの堤体付近で、当支所の情報連絡員がダム周辺の巡視を行っている途中に、小熊を発見しました。
石淵ダムは、自然宝庫のところといえ、発見場所が、石淵ダムの艇庫の10m程度上流で、国道397号も通っていて、人通りもあるところです。近くでは、胆沢ダム工事の付け替え工事が行われています。
なぜこんなところに出たのだろう、餌を求めてなのでしょうか。
とりあえず、関係する胆沢ダム工事事務所、施工業者、奥州市の方へ連絡を行いました。
今後は、石淵ダムでは熊注意報を発令し、ダムの点検の際には鈴をつけて行うこととしました。




胆沢平野の安全と快適な暮らしを支える「石淵ダム」
洪水から守ります。
胆沢平野の田畑8,500haへ用水を供給しています。 水力発電のため用水を供給しています。

国土交通省東北地方整備局北上川ダム統合管理事務所
石淵ダム管理支所
TEL 0197−49−2211


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