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石淵ダム週刊ニュース(第三号) |
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◎石淵ダム週刊ニュースについて 石淵ダム管理支所では、石淵ダムの役割、ダム放流に関する情報提供、日常の出来事、ダム周辺地域の情報、工事情報、イベント情報等を提供するため、「石淵ダム週刊ニュース」を発行しております。 第三号では、6月10日から6月23日までの出来事を掲載します。 |
石淵ダム管理支所 |
1.低気圧の影響によりダム放流を開始 |
(平成18年6月12日作成) |
低気圧が東北地方に接近した為、石淵ダム流域でも6月9日未明から雨が降り出し、19時までに流域平均で、約74mmに達しました。このため、ダムへの流入量が増加し貯水位が急激に上昇したことから、石淵ダムでは、6月9日15:30にダムからの放流を開始しました。 今回の放流は、今年になってから2回目の放流であり、4月からの融雪放流を6月8日に終了してから、1日後の対応となりました。 ダムの最大流入量および最大放流量は、以下のとおりです。 現在は、流入量が減少したことから、ダムからの放流量は、12日9時現在約5m3/s 以下に減少しております。(※放流は、6月14日まで続きました。) |
ダム放流中のCCTVカメラの映像より (6/9 20時頃) |
2.建設中の胆沢ダムを見学してきました。 |
(平成18年6月14日作成) |
6月13日(火)に現在建設中の胆沢ダムを見学してきましたので、その状況を報告します。
今回の見学では、ロックフィルダムの盛り立て箇所とロック材の採取箇所である大森山の2箇所を見学してきました。 盛り立て部では、コア材の盛り立てとロック材の作業状況を請負会社の担当者の案内で見せてもらいました。 コア材の盛り立て部については、岩盤部に接する重要な箇所を施工していると言うことで、人力作業で施工していました。ロック材の盛り立てについては、90t級の大型ダンプを使用し24時間体制で施工していることなどを説明していただきました。 次にロック材採取箇所を見せてもらいましたが、途中の工事用道路で大型ダンプと何台もすれ違いその大きさに驚愕させられました。 採取箇所では、普通見られない大型掘削機や大型ダンプが多く稼働し最盛期の現場であることを感じさせられました。ロック材は、ダムのロック材の他に、コンクリートの骨材、地すべり対策工事の盛土材にも使用する予定であることを説明していただきました。 今後も、このような機会がありましたら、状況を報告していきたいと思います。 |
コア材の盛り立て状況 | ロック材の盛り立て状況 |
ロック材の採取状況 ※90t級の大型ダンプ 10m3の掘削積込機械 |
3.ダム管理演習を実施しました。 |
(平成18年6月16日作成) |
石淵ダムでは、6月15日(木)にダム管理演習を関係機関の協力のもと実施しました。ダム管理演習は、毎年5月上旬に「出水時の対応に万全を期すとともに関係機関への情報伝達を確実に行う」ため実施してきたものですが、今年は演習当日の降雨により6月まで延期されていたものです。
演習内容としては、貯水池水位とゲート開度から流入量を推定し、操作規則に基づいた対応を実施するものです。 具体的な対応としては、
なお、演習では、今年度から新たに変更した放流通知文を使って実施しました。今後、新しい様式について関係機関から意見等を伺い、より使いやすく解りやすいものへ修正していきたいと考えております。 なお、演習終了後、「岩手県内も梅雨に入った」と言うニュースを聞いて、より一層出水時の体制に万全を期していきたいと思います。 |
ダム管理演習中を玄関前に掲示 | 関係機関へ通知文を送付 |
ダム管理演習中の状況を記録 | ゲート点検の状況 |
4.低気圧の影響により6月15日夜間に |
再びダム放流を開始 |
石淵ダムでは、ダム管理演習終了後に低気圧の影響により、雨が降りだし今後さらに増加しダムへの流入量が増大するおそれがあったことから、15日20:00から再びダム放流を開始しました。
今回の放流時の雨量、ダム諸量は以下のとおりです。16日9時までの累加雨量 54.6mm今後も石淵ダムでは、降雨によりダム放流を実施することがありますので、注意願います。
最大流入量 55.87m3/s
最大放流量55.87m3/s
※この放流は、6月19日まで続きました。
5.砂防水位観測所(平成18年6月20日作成) |
6月19日に石淵ダムの上流部に設置されている砂防水位観測所の現地調査に行って来ました。砂防水位観測所は、昭和47年に設置され石淵ダムに流入する胆沢川の水位を観測し、そのデータをテレメータを経由して管理支所・事務所等へ送信し一般の方々へも情報提供しているところです。また、石淵ダムとしてもダム操作やダム管理の基礎資料として利用しているものです。
このため、石淵ダム管理支所では、毎月1回定期的に点検し、観測データがずれていないか、記録がとれているかどうか等の確認作業を実施します。 なお、今回の点検では異常な点はありませんでした。これからも正確に水位観測ができるよう点検を継続していきます。 |
砂防水位観測所状況写真 |
貯水池上流部に黒い箱を発見! |
貯水池上流部の砂防水位観測所のすぐ側の木立の中に黒い箱ののようなものを発見しました。近づくていくと何やら小さい虫たちが盛んに飛んでおり、よく見るとミツバチが箱の中に出入りしているようでした。
あとで確認したところ毎年今頃の時期に養蜂業者の方がこの場所で蜂蜜を採取しているとのこと。蜂蜜の味の方も格別のようで、毎年この時期を楽しみにしている方も多いと聞きました。 蜂蜜の採取は、この時期のかくれた風物詩になっているようです。 なお、6月下旬までこの場所で採取するようですが、7月には花を求めて北の方へ移動するようです。 ※写真撮影中に蜂に刺されてしまいました。皆さん、蜂の巣が近くにあった場合には、側に近づかないよう注意しましょう。 |
黒の箱の正体はミツバチの巣箱 |
6.余水吐き床版の復旧工事開始 |
(平成18年6月21日作成) |
石淵ダムでは、6月9日のダム放流の際に損傷した床版の復旧工事を6月21日から開始しました。
復旧方法としては、被災したコンクリートを除去し、新しくコンクリートを打設するものですが、旧コンクリートと新しいコンクリートの付着面に鉄筋を挿入し、より強固なものにする予定です。 施工に当たっては、建設機械やコンクリート殻等の運搬・積み込み作業は、クレーンを使用しての作業となることから、安全に留意して工事を進める予定です。 なお、復旧の目途としては、6月下旬を予定しており、7月からの洪水に向けて万全な対応となるよう早期に復旧工事を終了させます。 |
クレーンを使っての機械の搬入 | コンクリート殻の掘削・積み込み |
胆沢平野の安全と快適な暮らしを支える「石淵ダム」
国土交通省東北地方整備局北上川ダム統合管理事務所 石淵ダム管理支所 TEL 0197−49−2211 |
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