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No.58 平成23年3月30日発行
北上川ダム統合管理事務所 管理第二課
TEL 019-643-7972 FAX 019-643-7976
〒020-0123 盛岡市下厨川字四十四田1番地
昨年9月から始まった、船綱地区護岸工事が無事に終了しました。
この護岸工事は、約210mを「かごマット」とよばれる鉄線で編まれたかごに割石を詰めたものを階段状に積み上げて法面をつくる工事です。この工事の完成により北上川の出水により洗掘された護岸が復旧されました。
12月には、時期はずれの大雨で一時現場が水没する事態になり、北上川の水位が護岸を施工できる水位までなかなか低下せず、工程的に厳しい場面もありましたが、最終的には予定通り完了することが出来ました。
また、3月11日の東日本大震災では、地震前に現場施工が完了していた事もあり、点検の結果、護岸本体に損害は確認されませんでした。
このように、工事期間中幾多の困難にみまわれましたが、施工者の努力により無事竣功をむかえました。これから大雨による出水に対して、地域の方々を守り続ける護岸であり続けるよう願っています。
着工前の現地測量の様子
現地南側から撮影(奥に見える橋が船田橋)
完成後(平成23年3月 撮影)
かごマット施工中
鉄網箱に石を詰めて蓋をしている様子
3月9日の地震に続き、11日には国内観測史上最大の地震がありました。
庁舎内でもいたるところで、棚から物が落ちたりと座っているのも困難な状況となりました。
四十四田ダムでは、地震後ただちに施設の点検を行いましたが、ダム施設の異常はみられませんでした。
前日まで発電取水塔部以外のところが一面真っ白だったダム湖の氷は、写真のようにいたるところでひび割れがおきました。
現在は、氷がとけひび割れは見えません。また、庁舎1階にあるものしり館内では、各ダム情報のガラスにひび割れが確認されました。
ガラス周辺には立入禁止措置をしていますが、危険ですので近づかないようお願いします。
地震直後のダム湖の様子
ものしり館の各ダム情報のガラスひび割れ
平成23年2月25日(金)
第59回洪水予報研究会 25名の見学の様子
平成23年3月10日(木)
浜松河川国道事務所 3名の見学の様子
氷がとけたダム湖に水鳥がエサを求めて戻ってきました。水の中では必死に足を動かしていますが、水上ではスイスイと優雅に移動する姿を見ると、気持ちが癒されます。
東日本大地震の被害状況がテレビや新聞等で毎日報道され、日々増えていく被害を目にし、とてもやりきれない人は多いはずです。目の前の現実を知る事は大切だと思います。
時には、そんな状況の中でも一瞬でも現実から離れてみることも、今だから必要なことなのではないかと、個人的には思います。(福)
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