南部片富士湖だより

No.53 平成22年10月21日発行
北上川ダム統合管理事務所 管理第二課
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昨年度を上回るダム放流

〜上半期のまとめ〜

 今年の夏は記録更新ずくめの夏、と言われていますが、四十四田ダムでも例外ではありません。  昨年の上半期(4〜9月)の放流は、例年に比べて多くなりましたが、平成22年度は更に多くなり、総雨量・最大放流量・放流日数とも、ほぼ倍となりました。    今年の特徴は、

  1. 放流回数が12回と多かったこと(昨年は9回でした)
  2. 放流1回当たりの平均放流日数は約2日ですが、今年は8日以上が4回(昨年は0回)あったこと
  3. 放流の途中で雨が再度降り、流入量のピークが二度(昨年は0回)あったこと
  4. 四十四田ダム上流全域の降水量が多かったこと
  5. 局地的な豪雨(ゲリラ豪雨)が多かったこと

 週末に放流を開始し、翌週明けに放流停止をしてもまた週末になると雨が降り放流開始の繰り返しとなり、休日返上でのダム操作となりました。

北上川ダム機能評価検討委員会

〜四十四田ダム分科会 開催〜

     北上川ダム統合管理事務所では、治水・利水面での重要な社会資本であるダムを、長期に渡り有効に活用していくために「北上川ダム機能評価検討委員会」を設置して、専門家や有識者などから指導・助言をいただいています。
 『四十四田ダム分科会』は9月30日に開催され、次のような議論が行われました。

北上川ダム機能評価検討委員会
(分科会)の様子

  1. 四十四田ダム貯水池堆砂対策検討委員会について
  2. 貯砂ダム検討について
  3. 堤体の健全度調査について
  4. 嵩上げ検討について

   分科会で話し合われた内容は、検討委員会へ提案され、ダム管理の安全や、ダムを長持ちさせるために今後も検討が行われます。

9月のダム見学

 今号は2団体のダム見学の様子をお伝えします。
9月14日 盛岡市立北松園小学校の3年生54名(引率含む)が社会科見学として訪れました。写真は、監査廊に入ってすぐの階段を降りている様子です。
9月15日 岩手県立盛岡工業高等学校、土木科1年生37名(引率含む)が土木構造物の見学を目的として訪れました。
 2団体の見学内容は、ものしり館内での概要説明等、ダム内部とダム天端の見学が行われました。どちらも天気に恵まれ、とくにダム天端での見学は景色も見渡せ気持ちよかったようです。

北松園小学校(9月14日)

盛岡工業高校(9月15日)

鮭の遡上

 今年も鮭が遡上してきました!!
 毎年四十四田ダムの下流には、産卵を迎えた鮭が遡上してきます。
 今年の鮭の数は去年よりも多く、写真の撮影者は「こんなに登ってきたのは初めて見た」と興奮ぎみに話していました。この日、数えただけでも約20匹の鮭が確認できました。
 鮭は、3年後に生まれた場所に戻るとの事ですが、力強さに毎年感動します。
 毎年のことですが、鮭の姿を写真に残すことができず、ヒレだけになってしまう事をご了承下さい。

《お願い》

 鮭は、岩手県水産資源保護法により、捕獲が禁止されています。絶対に行わないで下さい。


編集後記

    部屋からの景色がいいと評判のダム統の一室は、360度まではいきませんが、見晴らしも良く、春夏秋冬を感じるのには最高の場所だと思います。 個人的な事を言うと、四十四田公園から見える景色がいいのですが、坂を登るのが少し大変です。天気がいい日は遠くまで景色が見えるので一度訪れてみて下さい。
 余談ですが、視力を保つためには、合間に遠くを見るのがよい、と言われているのを信じている自分は、時々外を眺めていますが、仕事をしていない訳ではないのであしからず。(福)



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