はい、ありがとうございました。
青森市の幸畑地区に住んでいる方から、市長がコンパクトシティと言っているが、それは幸畑地区に除雪が来ないということですかと聞かれたことがあります。市民の方は、よくそう勘違いされていますが、そういうことではなく、郊外に広がった薄いライフスタイルを、まちなかのような密度の濃いライフスタイルを味わえる都市生活に設定できるか、ということだとわたしは思います。
これからの研究会でみなさんに提示したいのは、まちなか居住の地産地消ということです。つまり、地域の空間を再編集していくときに、地域の方々がいろいろ苦労して借り上げにする、あるいは再開発の時に入れて居住を持っていくという、その出来た空間に住んだ人たちが、まちなかの生活を楽しめるようなものにすぐしていけるのでしょうか。とにかく街なかに 20 階建てのマンションが建っている。それは本当にコンパクトシティ
と言っていいのか、まちなか居住として奨励していっていいのか、ということが問われるのではないかと思います。単にまちなか居住という言葉で、業者が来てマンションを建てている、そうなると、そのまちの特性はどうなっていくのでしょうか。例えば、弘前では他県の業者がマンションを建て、即日完売したのですが、岩木山が見えなくなると意見が市民から出てきました。地元の人なら建てないような建て方をしてしまう、その辺りのことなども議論していきたいと思っています。
今日は、皆さんからいくつかキーワードを頂きましたので、事務局や鈴木先生、わたしの方で整理し、2回目以降、今日のような活発な意見を期待しております。そして外部から講師を呼んだり、一緒に議論したいというグループを呼んだり、そういう方々と有機的な連携を取りながらやっていきたいと思っていますので、よろしくお願いしたいと思います。 |