東北地方の地方都市における「コンパクトシティ」とは何か/「コンパクトシティ」実現に向けた方策は、どんなものか
北原先生

ありがとうございました。

前半でおっしゃった市街化区域を拡大しないということで、想像としては皆さんは分かっていますが、いろんな要求があり、そこをどうしようかというすごくリアル話で、それを承諾したときに、それがズルズルといってしまうという怖さがあるところが、一番難しい所じゃないかと思います。

鈴木先生、この辺りで少し何かありますでしょうか。

鈴木先生

ドイツでは、アウトバーンを整備したら、沿線開発は基本的に禁止しています。これが、中心市街地を活性化させ、中心市街地の商業を維持していくための最も決定的な法だと思います。いまのように、バイパスをつくり、その沿線の期待感がふくらむということをどう考えるかというのは、すごく難しいなと思いますが、都市サイドだけでものを考えるのではなく、農業サイドが地域の農業を展開していく、というような沿線状で考えることが必要だと思います。いまのところ、農村側にこういう立地をどういう内容だったらいいのかという判断基準がないのが怖いところです。福島県を例に紹介すると、都市再生のショッピングセンターが出てくるときに、マニフェストを提起させたらどうかという検討を行なっています。どういった地域貢献を考えているのか、売り上げが伸びなくなったら撤退するなど、進出側にある種の決意表明をさせようと、福島県では考えています。

北原先生

ありがとうございました。

実は弘前の都市マスをつくるとき、西側のリンゴ畑に調整区域があり、その脇と隣町との間に道路と橋を通しました。そうしたら、そこに大規模店舗を出店したがっている話がでてきたわけですが、弘前の西側のリンゴ畑はそのままにするという話をしてきていたので止めたことがありました。

秋田市さんにお聞きしたいのですが、昨年ランドマークタワーというマンションを見に行ったのですが、実態としては売れている状況なのでしょうか。


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