意見交換会:「まちなか居住ついて」
北原先生

はい、ありがとうございます。
コンパクトシティという言葉だけが一人歩きしていると、政策的にはあまり意味がないということで、仙台市のようなレベルの大きいところでもどう向き合っていくのかという辺りは、この研究会でやる意味があると思います。

では、石巻市お願いします。

石巻市

石巻市は駅前に平成元年に国鉄事業団から買った土地が約3ha残っていました。その土地については、市施工による区画整理を考えていて、鉄道高架、立体交差を考えていましたが、かなり費用がかかるということで中断されました。昨年度くらいにその土地をどうしようかという話になり、まちづくり交付金を使って公営住宅という話に至ったわけですが、問題があったため断念しました。ひとつは合併の調整でできなかったこと、もうひとつは住宅分譲では一等地のためビーバイシーがなかったということがあります。その中で一応断念はしていますが、今後どうしようかという話になっていまして、公営住宅をやりたいという気持ちはあります。但し、石巻市も中心市街地に病院や商店街が無いような状況にあり、仙石線等の公共交通もありますが、なかなか難しい状況です。個人的な考えとしますと、その辺の整備をしておかないと、公営住宅等をまちなかに持ってくるのは難しいかなと思います。そこで今後中心市街地活性化も加えながら、公共住宅の融資を考えています。

また、郊外については約70haくらいの区画整理をやっております。都市計画としては、その土地の処分もあり、まちなかの再生もございます。石巻市としても迷っている状態です。

北原先生

はい、ありがとうございました。
秋田県の場合は、県の制度で借り上げをつくろうとしているとか、あるいは施策的に動いている状況を含めて、を教えて頂けないでしょうか。

秋田県

最初にお話になった、県内での公営住宅の整備ということでは、市内にある公営住宅を借上公営住宅というような話も出ていることは確かです。まちなか居住の関係で考えているのは、先だって地価公示が出されて、秋田市の中心市街地の商業地の下落率が全国トップ、かつ全国で上位10市の中に秋田県の都市が5つはいっている状況です。

中心市街地にまちなか居住を進めようとした場合、そこの基本となっている商業地に居住地を求めた場合、中心市街地で享受できる機能といったものが維持された上でまちなか居住が進められるのではないか、単に人が入り込むということではなくて、人が住むための機能が維持された上でまちなか居住がかんがえられるのではないかと思います。

北原先生

はい、ありがとうございました。
では、その次郡山市お願いします。

郡山市

郡山市の市街化区域は8,556haで、かなり広い状況です。その中に低未利用地が約1,000haあり、市街化区域の中でかなりの面積の区画整理も行われております。郊外でかなり大きな店舗が立地しておりまして、また、国道49号線沿いでのマンション立地がまだまだ続いている状況です。

都市計画課担当としましては、駅周辺の土地利用を検討して、駅周辺の魅力をまず高めることが必要であると思います。それと同時に商店街や市民の方々の意識を高めることによって、駅前に人を誘導し、魅力を高めていく必要があると感じています。コンパクトシティ形成の中で、土地利用、都市施設整備、中心市街地活性化ということで、その魅力の向上が必要であると同時に、郡山市において、駅周辺の都市施設整備として、くらしのみちゾーンや駅前通りのシンボルロードを整備して、イベント等も行えるような魅力的な道路づくりを進めているという状態です。


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