今日は秋田市の中心市街地で賑わいのある施設を紹介したいと思います。
まず秋田市の中心市街地の現状ですが、全国的に同じだと思いますが、遊休地、空き店舗などが顕著となってきており、中央街区では商業に利用されている土地は半分程度にまでなっています。人口の推移ですが、居住人口はほぼ横ばいですが、高齢化率は市全域に比べても若干高めの傾向にあり、中央市街地の中での歩行者通行量は年々大幅に減少しています。その中で駅前地区だけは平成9年に秋田駅の改築と、東西連絡自由通路の完成によって、歩行者の通行量は若干増加してきています。
今回説明します秋田拠点センタービル「アルヴェ」は、今年の7月にオープンしました。この影響で駅周辺は今後更に歩行者交通量はさらに増加すると思います。アルヴェは、平成 10年度に策定した秋田市中心市街地活性化基本計画の基本戦略である4つの核とひとつの軸という構想の中で、市民交流の核として整備が位置づけられた施設で、賑わいの創出、市民生活の充実、市民の能力発揮による地域づくりというのを設置の目的としています。位置は秋田駅東口にあり、秋田駅東西が一体となったまちづくりを実現するために、市民の交流空間と魅力ある都市機能を、秋田市と民間事業者との連携によって整備した複合ビルです。
次のスライドです。これは外観なのですが、5階建ての公共棟と 14階建ての民間高層棟、3階建ての民間低層棟、3階建ての駐車場から構成されています。公共施設としては、市民活動施設、情報テーマ施設、行政サービス施設を整備して、豊かで利便性の高い市民生活を支える施設となっています。民間施設としては、商業施設、これにシネコン、一般小売店舗、レストラン、カフェなどがあり、業務施設にはオフィス、クリニック、宿泊施設としてホテル、それから福祉施設として老人デイサービスセンター、障害者デイサービスセンターなどが入っていまして、公共施設との企業連絡を図りながら恒常的な賑わいのある施設を目指しています。
次のスライドです。このような賑わいのある場所が完成したことで、今後も賑わい創出によって周辺地区の土地利用に波及効果をもたらし、民間施設の集積を促すなど、様々な社会資本を結びつけ、高次集積都市の中核となる魅力ある中心市街地の形成を図っていきたいと考えています。以上です。 |