中心市街地再生に向けた取り組みについて
北原先生

先程岡部さんの話に高知県のシネコンの話がありましたが、仙台市の場合、利府町や長町にシネコンができ、まちなかの映画館がつらくなっているのですが、盛岡市ではそういう話はありますか。

盛岡市

事例と致しまして、ここ数年前に市の郊外に4万 haくらいの大型ショッピングセンターができました。その建設当時に、シネコンができるという話があったのですが、中心市街地の歴史的経緯を、その事業者に説明し、交渉して、特別業務地区を指定しまして、劇場などの用途を規制したという経緯がございます。

北原先生

だから映画館通りを設置できるということになっているわけですね。ありがとうございます。

それでは続きまして滝沢村さん、よろしくお願いします。
滝沢村

当村は村でございまして、中心市街地はありません。人口は5万3千前後だと思いますが、市街地が3つに分割され、全て盛岡市にベクトルが向いているという形になっています。

これは役場の屋上から撮りました写真です。奥側に住宅地がありまして、この住宅地の滝沢エリアの分だけで約1万人います。正直申し上げまして、盛岡市さんの話にありました新しくできたショッピングセンターが非常に近くにありまして、この辺の買物がほとんどそちらに流れているということもございますが、それ以前から滝沢村に中心市街地がないので、なんとかつくりたいというのが当初の発想です。その際、シネコンの話が商業者からいろいろ聞こえてきましたが、盛岡市の中心市街地が衰退するのは、滝沢村にとって利益はないという発想の元から、用途地域を二種住居にしようと計画はしているのですが、面積が49.9haあり、交通量の処理問題から考えても、今のままでは全くできません。特に周辺が全て岩手県管理の県道であって、接続協議が通らないと言われているため、なかなか実現が難しいので、商業施設を最近小さなものにして、地域核をつくる中心地という考え方に切り替えて、もともと自家用車に依存していた地方住宅地の考え方を、日常生活から徒歩に変えるかたちで目指した、新しい計画をつくってみようというのが今の取り組みです。

北原先生

はい、ありがとうございました。
村なので中心市街地が無いという話ですが、人口が5万人いるという話だと、岡部さんの小さな都市を考えれば十分大都市じゃないかという話も考えられますし、しかもDIDは数字で見るものではないというお話がありましたので、そういうことを考えると中心部の状況が見たい気がしました。

では、つぎ仙台市お願いします。


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