函館市が、合併とコンパクトシティということで議論になりました。函館市はスプロールしている同じ都市計画区域の上磯や大野町と合併しないで、隣の戸井町等の漁村集落と合併するのですね。そうすると母都市とスプロールした周辺市町村という関係が切れて、そのまま残るという問題がひとつあります。
もうひとつは、コンパクトシティの要素となる公営住宅です。函館市と漁村集落の公営住宅を合わせますと、漁村集落の人が旧函館市の公営住宅に入る権利ができてしまいます。そうなると函館市の公営住宅にすぐに集まり、母都市への人口移動がある程度加速されるのではないかという議論が行われています。そこから公営住宅の配置をどうするかとかいう課題が出てきていて、都市計画とは少し違うのですが、住宅政策のところでもコンパクトシティが少しずつ意識されています。 |