緊急情報/防災情報 |
平成20年7月1日 18時40分 |
東北地方整備局 岩手河川国道事務所 |
【砂防防災情報】 (非常体制)岩手県内陸南部を震源とする地震災害について(第30報) |
平成20年6月14日の「岩手・宮城内陸地震」に伴う土砂災害対策について、本日の対応状況をお知らせいたします。 市野々原地区では、仮排水路の拡大作業を継続しています。 産女川地区では、除石工および工事用道路造成等の作業を継続実施しております。 |
1.市野々原地区の状況 ・"天然ダム"の状況に異常は見られておりません。 ・昨日17時からの水位上昇は、ほとんどありません。 ※本日の水位状況(18時現在):昨日夕方(18時)より2cm低 下 ※天然ダムによる湛水位と背後地(水田等)の地盤高の比高差は約 6.6m 2.産女川地区の状況 ・土石流の発生など、産女川の状況に異常は見られておりません。 3.本日の作業状況 ○市野々原地区 ・仮排水路の断面拡大(さらに約8mの拡幅)作業を継続。 ※仮排水路全区間(約L=120m)において岩盤を破砕しながら掘削作業を 実施。 ※本日は、22:00まで作業予定。 ・各種観測機器により"天然ダム"の状態監視を継続中。 ※移動杭6基、ワイヤーセンサー1基、水位計2基、監視カメラ2基 ○国道342号大規模土砂崩落箇所〔矢櫃(やびつ)工区〕 ・監視カメラ(1基)により現場状況把握を継続中。 ○産女川地区 ・二次災害防止のため、昨日は作業中止していたが、本日より再開。 ・竜ノ口砂防えん堤では、除石工(堆積土砂の撤去作業等)を実施。 ・瑞山砂防えん堤では、工事用道路造成作業を実施。 ・安全対策の拡充を図るため、遠隔監視機器の設置作業を継続。 ※ワイヤーセンサー(土石流センサー)1基、雨量計1基、通信設備1 式 ・各種観測機器により産女川の状態監視を継続中。 ※ワイヤーセンサー1基、雨量計1基、監視カメラ1基 4.明日の予定 ○市野々原地区 ・仮排水路の断面拡大作業を継続実施。 ・本格的な復旧計画を作成するため、ボーリング調査に着手する予定。 ・各種観測機器により"天然ダム"の状態監視を継続。 ○産女川地区 ・竜ノ口砂防えん堤においては、除石工を継続実施する予定。 ・瑞山砂防えん堤においては、工事用道路の造成作業を完了する予定。 ・安全対策の拡充を図るため、遠隔監視機器の設置作業を継続実施の予 定。 ・各種観測機器により産女川の状態監視(土石流の監視)を継続。 5.岩手河川国道事務所の体制 ・非常体制(河川) 6.注意事項 ・危険であるため、工事現場への立ち入りは禁止しております。 (万一、事故が発生した場合、工事が停止してしまいます。ご協力願い ます。) ・一関市災害対策本部より「警戒区域」への立ち入りを許可された場合 でも、工事現場への立ち入りは禁止ですので、十分留意願います。 7.その他 ・引き続き、地震・防災情報に注意して下さい。 〈発表記者会:岩手県政記者クラブ〉 |
問い合わせ先 |
問い合わせ先 東北地方整備局 岩手河川国道事務所 計画課長 奥山吉徳(261) (直通TEL:019−624−3179) |