| 砂防防災情報 （警戒体制）西根高倉山土砂災害について（第１５報） |
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４月２０日、岩手県雫石町西根高倉山国有林野内(葛根田地区)で発生した土砂崩落に関して、現地にて崩落斜面の土砂移動量観測等による監視を継続しておりますが、本日、電話回線等を使用した通信系統が整備され、遠隔監視が可能になりました。 なお、これまで現地の状況に大きな変化は見られておりません。 これらを踏まえ、国土交通省岩手河川国道事務所では、本日１５時に土砂災害対策支部を「非常体制」から「警戒体制」に移行しました。 また、林野庁盛岡森林管理署では、「国有林野内直轄治山災害関連緊急事業」のうち応急対策として約６１百万円が採択されたことから、地すべり頭部の土砂を緊急的に撤去し、被害の拡大を防止します。 今後も、岩手河川国道事務所、盛岡森林管理署、岩手県が連携して、遠隔監視を継続するとともに、災害復旧の早期進捗に努めて参ります。 |
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１．現地の監視状況 現地は「晴れ」の天候が続いており、融雪により葛根田川の水量が多くなっておりますが、これまで崩落箇所周辺に大きな変化は見られません。 ２．これまでの対応状況 ○基本的に昨日と同様ですが、本日、現地の監視装置とＮＴＴ回線の接続作業を実施し、遠隔監視が可能となりました。 ○林野庁盛岡森林管理署では、本日「国有林野内直轄治山災害関連緊急事業」のうち応急対策として約６１百万円が採択されました。 本日採択された応急対策の概要は、次のとおりです。 ・応急排土工 被害の拡大を防止するため、地すべり頭部の土砂約２，０００ｍ3を無人の建設機械を遠隔操作して緊急的に撤去します。 ・恒久的対策工事の実施に向けた緊急調査 崩壊地全体の復旧計画を策定するため、地すべり機構解析調査を行い、地すべり対策工事実施設計を策定します。 ○国土交通省岩手河川国道事務所では、昨日着手した応急対策（葛根田川の崩落土砂撤去）を継続し、河幅拡大等の工事進捗を図っています。 ３．今後の予定 ○２４時間観測による遠隔監視を継続します。 ※伸縮計、ワイヤーセンサー等による観測機器のほか、近傍の水位計・雨量計等による遠隔監視を継続実施します。 ※なお、これらの情報は、盛岡森林管理署、岩手県、雫石町、東北電力(株)、東北水力地熱(株)にも情報提供されています。 ※災害対策車や監視カメラ等についても、継続配備します。 ○応急対策工事を継続実施します。 ※国土交通省岩手河川国道事務所では、昨日着手した応急対策工事（葛根田川の崩落土砂撤去）の進捗を図ります。なお、融雪で川が増水しているため、作業の安全性を確認しながら崩落土砂の撤去を進めていく予定です。 ※林野庁盛岡森林管理署では、本日採択された応急対策工事（応急排土工）の進捗を図るとともに、恒久的対策工事の実施に向けた緊急調査を実施していく予定です。 ４．岩手河川国道事務所の体制状況 ○平成２０年 ４月２１日 １３時２０分～ 土砂災害対策支部 警戒体制 ○平成２０年 ４月２１日 １７時３０分～ 土砂災害対策支部 非常体制 ○平成２０年 ５月 ２日 １５時００分～ 土砂災害対策支部 警戒体制 ５．その他 これまで連日記者発表してきましたが、現場状況が落ち着いてきたため、今後は、現地で大きな動きが生じた際に記者発表することとします。（監視で異常が見られた場合、新たな工事の着手又は完了時 等） 【葛根田川の河道内堆積土砂応急対策状況】  (100KB)【５月２日報道機関合同現地取材】 (215KB)＜発表記者会：岩手県政記者クラブ＞ |