砂防防災情報（非常体制）西根高倉山土砂災害について

砂防防災情報（非常体制）西根高倉山土砂災害について（第１４報）

　4月20日、岩手県雫石町西根高倉山国有林野内(葛根田地区)で発生した土砂崩落に関して、本日より応急対策工事として、葛根田川の堆積土砂撤去に着手したほか、現地の監視を継続しておりますが、現在まで大きな変化は確認されておりません。
　今後も、岩手河川国道事務所、盛岡森林管理署、岩手県が連携して24時間の監視体制を継続するとともに、災害復旧の早期進捗に努めて参ります。

１．現地の監視状況
　現地の天候は、概ね「晴れ」の天候が続いており、これまで崩落箇所周辺に大きな変化は見られません。

２．これまでの対応状況
【岩手河川国道事務所と盛岡森林管理署の共同対応】
　○雨水等の浸透防止及び排水対策(4/25完了)
　　・崩落斜面にシート設置Ｌ＝３８０ｍ
　○監視体制の整備(4/25完了：監視継続中)
　　・監視カメラ　　　：３台
　　・小型画像転送装置：１基
　　・伸縮計　　　　　：７箇所
　　・変位量測定器　　：１０箇所
　　・ワイヤーセンサー：１箇所
　　・警報機　　　　　：１箇所
【岩手河川国道事務所での対応】
　○災害対策車の配備(4/24完了：継続中)
　　・照明車　　：１台
　　・対策本部車：１台
　　・衛星通信車：１台
　○応急対策工事(5/1着手：明日も継続)
　　・本日、現地に建設機械を搬入し、安全性を確認しながら葛根田川に流出した土砂の撤去工事に着手。なお、危険なため夜間は工事休止。
【盛岡森林管理署での対応】
　○県道付近の崩落土砂撤去と土砂流出防止対策(4/26完了)
　　・県道西山生保内線への土砂流出の拡大防止、発電所通路を確保するため、県道付近の崩落土砂撤去後に大型土のうＬ＝４０ｍを設置。

３．今後の予定
　○２４時間監視体制を継続します。
　○本日着手した応急対策工事を継続実施し、早期完了を図ります。
　　(地すべり頭部の排土、河道内堆積土砂の撤去　等)

４．岩手河川国道事務所の体制状況
　　　○平成２０年４月２１日１３時２０分
　　　　　　　　　土砂災害対策支部　警戒体制
　　　○平成２０年４月２１日１７時３０分～
　　　　　　　　　土砂災害対策支部　非常体制

５．明日(5/2)午後、合同現地取材を実施します。
　昨日、岩手県盛岡地方振興局土木部よりお知らせしたとおり、明日「合同現地取材」を行います。
　主な内容は次のとおりです。
　　○集合日時：平成20年5月2日(金) 14:00
    ○集合場所：県道西山生保内線　雫石町玄武洞
                (冬期通行止ゲート前)
    ※ご案内している内容は、上記のとおりですが、明日12:45までに岩手河川国道事務所(正面玄関前)に集合していただいても結構です。
　　※集合した後は、当方にて現地をご案内いたします。
　　※現地は危険であるため、担当職員の指示に従ってください。

　　　　　　　　　　　　　　＜発表記者会：岩手県政記者クラブ＞