2006/09/01 13:55【防災訓練】北上川ダム統合管理事務所地震災害情報（第3報）

　北上川ダム統合管理事務所では、９月１日９時３０分頃発生した地震に伴い、所管５ダム（四十四田ダム、御所ダム、田瀬ダム、湯田ダム、石淵ダム）において、地震後のダム臨時点検（一次点検※１、二次点検※２）を実施しました。
　各ダムでの被災状況、対応状況などについてお知らせします。

１．これまで（二次点検終了時点）にわかっている各ダムの被災状況
　　四十四田ダム：①ダムコンピューターの故障（モニターの損壊、ダムゲート操作不能）
　　　　　　　　　②オリフィスゲートの歪み（開閉不能）
　　御所ダム　　：①管理庁舎損壊
　　　　　　　　　②ダムコンピューターの故障（ダムゲート操作不能）
　　田瀬ダム　　：①市道向田瀬線の下部法面崩壊（貯水池に土砂崩落）
　　　　　　　　　②田瀬大橋からタンクローリー転落（軽油の流出約１，０００Ｌ）
　　湯田ダム　　：①堤体コンクリート継目部分で変位発生（約１０㎝）
　　石淵ダム　　：①ダム堤体表面遮水壁の破損（ダム上部での亀裂の発生）
　　　　　　　　　②国道３９７号法面崩壊（貯水池へ土砂崩落）

　　　　　　　　　　　※１　一次点検：主として目視による外観点検
　　　　　　　　　　　※２    二次点検：一次点検に、計測項目、貯水池周辺地山、放流警報設備
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　に関する項目などを加えた点検

２．被災箇所への対応
　点検により把握された施設の被災等について下記内容で対応します。
　　四十四田ダム：①予備モニターへの接続（対応済み）
　　　　　　　　　②代替部品（水密ゴム）の手配（復旧までに３日程度）
　　御所ダム　　：①パネル材による壁の補修（本日中の対応）
　　　　　　　　　②直営作業による調整（復旧済み）
　　田瀬ダム　　：①土止め矢板による貯水池への土砂流入防止（本日中の対応）
　　　　　　　　　　道路の復旧については花巻市による対応の見込み
　　　　　　　　　②オイルフェンスの設置（作業中）
　　湯田ダム　　：①ダム緊急放流により、当面水位を低下させ、専門家と対応につい
　　　　　　　　　　て検討
　　石淵ダム　　：①亀裂発生箇所をブルーシートにより被覆（対応済み）
　　　　　　　　　②道路管理者である岩手県が被災箇所をブルーシートにより被覆
　　　　　　　　　　　　　　　※石淵ダムにおいては点検ルートである道路の被災により貯水
                                池周辺を対象とした点検が未了。

３．北上川ダム統合管理事務所の対策体制
　９時３５分設置の東北地方整備局災害対策ダム統管支部は「非常体制」を継続しています。

                ※発表記者会：岩手県政記者クラブ

　　　　　　（　訓練における"記者発表の演習"はこの第３報をもって終了します。　）