ダムビジョン
従来、ダムは、治水、利水等、主に下流地域の国土保全、国民生活の安定、産業経済の発展のために供されてきました。
21世紀においては、これらのダムの効果に加えて、ダム及び水源地域の豊かな自然、文化等を活用した地域の振興、及び、バランスのとれた流域の発展を図ることにより、21世紀のグランドデザインの一部として機能することが期待されます。
このため、国土交通省では、直轄ダム、水資源開発公団ダムについて、地域ごとに、ダム水源地域の自治体等と共同で、ダムを活かした水源地域の自立的・持続的な活性化を図るための「水源地域ビジョン」を策定することとしました。
鳴子ダム水源地域ビジョン
鳴子ダム水源地域ビジョンの基本理念
「豊饒なる大崎の耕土をうるおす江合川のながれ、堂々たる鬼首の山なみ・鳴子ならではの文化・風土・資源をいかし、多彩で魅力的な活動、地域内外との交流・連携により、環境に調和した持続的な水源地域のまちづくりをすすめる。」
鳴子ダム水源地域ビジョンの基本方針
- 人口減少傾向にある鬼首地区、鳴子町の状況をふまえ、
交流による活力の創造を目指します。
- 観光入り込みや、旅行形態の変化をとらえ、交流の仕組みを創成します。
- 水源地域の鳴子町や鬼首地区、古川市などの流域市町との連携を深めます。
- 水源地域で循環する産業の仕組みをつくり、郷土の風土や文化を継承し、
広くPRします。
- 鳴子・鬼首が有する優れた自然環境や風土などをいかします。
- 大がかりなものを新たに造るのではなく「今」あるものを使います。
- 資源を「いかす」「つかう」に、工夫します。
地域でその工夫づくりに取り組みます。
- 取り組みにより、交流が生まれ、地域コミュニティの醸成や、
来訪者などとのネットワークが築かれます。
鳴子ダム水源地域ビジョンの基本目標
- 地域を元気にする
- 地域を学習する
- 地域の文化を育てる
- 地域の環境を守る