去る11月20日(土)、平川右岸上流地区堤防強化工事(富士建設(株)施工)平川右岸下流地区堤防強化工事((株)村上組施工)の両工事が主催し、堤内側の地区の住民の皆さんを対象として、「自社が手掛ける工事現場を堤防強化の事業に関係した地域の皆さんに工事の様子を見ていただきたい。」ということで現場見学会が企画され、開催されました。


 見学会には藤崎町建設課鳴海補佐も臨席されて開会されました。
 はじめに、藤崎出張所長中野から資料配付して、堤防の壊れかたの分類、壊れかたに応じた対策工の分類を説明、二つの工事の工法の内容や工事への理解に対するお礼、西日本や九州豪雨などの大規模洪水が岩木川流域で起きた際には、”誘い合わせた積極的な避難をいただきたいこと”のお願いなどが話されました。
 続けて富士建設の杉山現場代理人と村上組の福澤現場代理人のお二方から双方の工事の工事概要や進捗状況が説明されたのち、現場視察へと向かいました。

   
   

 現場では、ICT土工の専用の3DMCバックホウの説明や法面転圧機構を備えたバックホウ(ウエダ産業(株):転圧大王)の解説をし、新しい技術を駆使した工事を見てもらい、続いて、堤体の表面や内部に埋設された護岸ブロックの状況を見てもらいながら解説、その場で質疑応答が交わされました。
 見学会参加者からは、
「五所川原頭首工のゲートが洪水の時にどうなるのか?」「平川上流でも九州豪雨のような雨が降る可能性はあるのか?」「今後の岩木川上流部の河道掘削の予定はどうか?」などの質問があり、身近な河川のことや大雨・洪水が発生した時の対応などについて意見交換がなされました。

   


 両工事の受注者さんからは、
「今回の見学会を通して地域の皆様に工事の必要性や施工への取り組みが伝えられたかと思います。出席された住民の方々の関心も高く、開催した甲斐がありました。」「初めての見学会でしたが、地元の参加者から沢山の質問があり防災意識の高さを感じました。法面転圧機械やICT機械なども見ていただくことができ、良い見学会になったと思います」との感想があり、受注者として地域の皆さんからいただいた協力と理解へのお礼を伝達することができたこととあわせ、工事終盤を迎えている両工事への仕上げに向かって大きな励みとなった見学会になったようです。