今年のゆきしろ(融雪出水)の開始日の予測
融雪出水は別名”ゆきしろ”とも呼ばれます。雪解けがすすみ、水が沢に流れだして川の水量が増してくる現象が「融雪出水」ですが、岩木川では上岩木橋の水位データを見てみますと、例年3月から徐々にはじまるようです。
下のグラフは、過去の11年間の水位観測データを重ねたものです。最近5カ年の平均では、3月6・7日から始まっていることが見てとれます。6年前から11年前の6カ年平均の線では3月13・14日あたりに水位の上昇がみられるので1週間近く早まっていることが見えてきます。
これについて、気象変動の影響があるのかどうかははっきと言い切れませんが、多少の影響はあるのかもしれません。
また、岩木川流域においては、目屋ダムから津軽ダムへバトンタッチが行われたことも多少影響しますし、その時期の気温、降雨にも左右されるので予想は本当に難しいものとなっています。
さて、今年の融雪出水の開始日を大胆に予測してみますと、過去5カ年の線に沿うようであれば、3月6・7日あたりから水位の上昇が見られるかもしれません。
融雪出水と同時に降雨が重なると大きな洪水になることもありますので、そのような場合には川の水位上昇や氾濫に注意してもらいたいと思います。
川の水位は、インターネットの「川の防災情報」から見ることができます。
上岩木橋 | 百田 | 三世寺 | 幡龍橋 |
「川の防災情報」へ | 「川の防災情報」へ | 「川の防災情報」へ | 「川の防災情報」へ |
2020.1.22執筆 出張所長 中野