埋もれ木は化石の一種で、約2500年前、縄文晩期に起こった鳥海山の噴火で山体崩壊が起き、その時、木が地中に埋もれたものです。
平成27年1月8日に象潟ICの工事現場で杉、ナラ、トチノキなど様々な樹種の木が掘削作業中に出土しました。
この状況を地域の方に説明する機会を設け、3月に秋田県立大学木材高度加工研究所 栗原康司教授をお招きし、現地でご講話いただきました。
見学した地元歴史研究会の方々は
「2000年前のタイムカプセルだ。」
「歴史を感じる”埋もれ木”に感動した。」
「あまりの大きさに驚いた。」
など、埋もれ木に直接触れ感想を寄せていました。埋もれ木は化石の一種で、半ば炭化したものです。木が石炭になるには3千万年以上の長い時間が必要で、埋もれ木はいわば石炭と生木の中間的存在。掘り起こしても乾燥すると表面の劣化が進んでしまうため、加工を急がなければなりません。今回出土した埋もれ木はまだ水分がある状態で、バクテリアの存在が無かった為、比較的状態が良かったそうです。
現在はにかほ市象潟にある「象潟郷土資料館」で公開されています。