■安全に走行するために、発進する前にやっておくこと
1.車の雪を片付ける
車の上に積もった雪は、しっかりと雪かき棒で取り除きましょう。屋根に雪が積もったまま走行するとブレーキ時にフロントガラスに屋根の雪が落ちてきて、視界が遮られ、非常にキケンです。また、フロントガラスの雪も完全に取り除きましょう。雪がついているとワイパーの効きが悪く、視界不良の原因になります。
さあ出発。その前に車回りの雪をどけましょう。車の周囲にある雪で発進時にスタックなど起こさないようにネ。
2.フロントガラスのくもりを取る
エアコンや車の後部窓にある熱線ガラスでガラスの曇りを取り視界を確保しましょう。曇り止めスプレーを吹いてからタオルで拭いて皮膜を作ると効果的です。クリアな視界で安全運転を。
3.靴底の雪をとる
ブレーキやクラッチペダルを踏んだ時、滑って操作ミスしないように、靴に付いた雪はきちんと落として運転しましょう。
■発進から走行時のポイント・注意点
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1. |
スムーズに発進するコツ
雪道の発進時に急にクラッチをつなぐと、駆動輪が空まわりして進めないことがあります。マニュアル車なら2速で、オートマ車ならじわっとした発進をしましょう。発進後も、パワーをかけすぎるとタイヤが空転して横滑りすることがあります。とくにマニュアル車なら早めにギヤチェンジを。急発進は禁物。 |
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2. |
フットブレーキを多用しない
雪道でフットブレーキを使うと、車輪がロック(クルマが走っていてもタイヤが止まる状態)しやすく、車の後部が振られたり、制動距離が長くなります。下り坂や交差点ではフットブレーキのみに頼らず、エンジンブレーキを活用しましょう。 |
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3. |
安全にスピードをコントロールするコツ
マニュアル車…ギヤを1〜2速分落とす。但し落とす時はクラッチ接続をゆっくりと。
オートマ車…ギヤをD→2に落とす
※マニュアル車は速度が高い状態で2〜3速分一気にシフトダウンするとかえってロックしやすくなるので注意してください。 |
4.カーブでのブレーキ
カーブ手前の直線のうちにブレーキングやシフトダウンを終えるのが原則。カーブの途中でブレーキングやシフトダウンを行うと急にタイヤがロックして、道の外側に飛び出るおそれがあります。
5.スピードは控えめ、車間距離を十分に
雪道は非常に滑りやすく、スピードを出しすぎるとカーブを曲がりきれなかったり、交差点で停止できないことがあります。カーブや交差点に近づいたら十分スピードを落とし、前の車との距離も十分に保ちましょう。
6.バッテリー上がりに注意
ヘッドライト、ワイパー、デフロスター、エアコン、カーステレオを同時に使用しながらノロノロ運転が続くと、バッテリーが上がることもあります。熱線ガラスやステレオの電源を切るなどの対応をしましょう。また気温が低いとバッテリーの性能が低下することを知っておきましょう。
7.雪道運転は慎重に
慣れた道であっても雪道はどこにキケンがひそんでいるかわかりません。雪道の運転時は、スピードを控えめに車間距離を充分にとって常に安全運転を心掛けましょう。
■昼でもライトを点灯
〜自分は見えても、相手は見えない?〜
吹雪のときはもちろん、降雪時やくもりや薄暗いときにもヘッドライトを点灯しましょう。ヘッドライトは前方を照らしてくれるのと同時に、自分の存在を示してくれるもの。吹雪で見通しが悪いときでもライトを点灯しない人がいますが、これは危険です。自分が見えるから…ではなく、対向車や後続車は自分のことを見えているだろうか?と考えることが大切です。
特に、吹雪や地吹雪時は、ヘッドライトを点灯するだけではなく、ハザードランプを点滅させましょう。後続車が気付くのが遅れて追突されないためにも…。さらに地吹雪がひどい時は、ハザードランプを点滅させクラクションを鳴らしながら停車しましょう。そして、決して車外には出ないこと。その後少し止んだら近くの駐車場へ退避して、地吹雪が止むのを待つことも大事です。