現在の高校の国語教育課程において、論理的思考・文学的描写まで養う余裕がない中で、このコンテストのような感性重視のエッセイに取り組むだけでも生徒達にとっては大変なことだろうと思う。入賞作品はどの作品にも「描こうという意思」や「表現を捜し求める探究心」が感じられた。
すばらしい才能をもった生徒たちが未来に伸びていく芽を、私たちは育ててあげないといけないと痛感している。
このコンテストを継続することによって、「水は永遠のテーマである」ということを、これからも生徒達に考えていってもらいたいと思う。
全体的には生活感のある作品が減ってきたという印象をもったものの、今年は男子と1年生が増え、よい傾向である。
入賞作品は「不安定な傑作」と「安定した凡作」が混在した結果となった。
團伊玖磨記念賞を受賞した作品は、他に抜きん出ており、これは「安定した傑作」といえる。
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