平成15年4月24日(木)、須賀川市において第3回浜尾遊水地利用ワークショップが須賀川市のホテルサンルート須賀川で開催されました。今回のテーマは、「保全ゾーン」「水辺の回廊ゾーン」において、どのように整備を進めてゆくべきか、そのイメージについて整備テーマや方針について積極的な意見交換が行われました。

 初めに前回のワークショップで出された意見について整理し、その後グループごとの討議に入りました。グループ討議ではそれぞれ、整備テーマと基本方針を決めるために「保全ゾーン」と「水辺の回廊ゾーン」の整備イメージについて各自意見を出し合って進められました。
討議後の意見発表では、各グループごとに次のような整備テーマ、基本方針について発表がありました。

各グループと討議の様子
 Aグループ「整備テーマ/永続可能な維持管理」
将来の管理を含めて、予算をあまりかけないことを前提とした整備とし、保全ゾーンでは鳥類の棲息が可能な環境を維持すること。回廊ゾーンには傾斜をつけることで、水の流れを楽しむものにしたい。


 Bグループ「整備テーマ/自然への回帰を目指す」
自然との共生が可能な環境をつくることを基本方針とした整備の提案。既存の湿地帯をそのままにしながら面積を広げ、回廊ゾーンには石や砂利などを利用して自然の姿を再現し、見て楽しめる流れをつくりたい。


Cグループ「整備テーマ/湿地の保全と拡大」
現在の湿地保全を基本に、遊水地の事業進行に伴う環境の変化にあわせて、保全ゾーンの湿地を拡大し、回廊ゾーンとの連動した流れをつくりたい。


 その他、子どもたちへの教育の場としての機能に期待する内容のものや、自然浄化を目指した水路を構築することなど、より具体的なイメージをもった意見も出されました。

 次回のワークショップは、6月13日(金)の予定です。


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