第4回 赤川自然再生計画検討会
第4回 赤川自然再生計画検討会
日時 | 平成19年3月2日(金) 14:40~17:30 |
場所 | (財)庄内地域産業振興センター マリカ西館3F 市民ホール |
概要
第4回検討会では、平成17年度に作成された 「 赤川自然再生計画 ( 案) 」 に基づいて平成18年度に検討・実施した3つの整備目標に関する内容と地域との連携について、事務局から説明し、委員の方々から助言をいただきました。
また、平成19年度に実施予定の内容についても報告が行われました。( 詳細は配布資料をご覧下さい)
参加委員からの主な意見としては以下のとおりです。
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主な意見として以下のようなものが出されました。
- 外来種ハリエンジュ等の伐採後に再び水辺に見合った樹木を植えるなど、生物の生息場を作るような対応はできないものか。
- 伐採箇所を切り下げて遊水地にできないか。ワンドのような環境ができればコイやフナ等の産卵場として利用され、鳥類にとっても良 好な生息場となる。また、小川や水田等との連続性も確保できると良い。
- 今後調査を行う場合には、淵の劣化過程を調べる指標として、河床の締まり具合についても加えてみるとよいと思う。
- 赤川では、淵の上下流が必ず瀬になっており、蛇行しながら流れていた。瀬・淵構造の復元にあたっては、このような瀬と淵が連続してみられていたかつての赤川の姿を参考として欲しい。
- 魚類が産卵期等で深場を利用する直答も考慮して調査を実施するとよい。
- 河川管理者として川の自然再生に向けて積極的に取り組まれていることは大変喜ばしい。但し、自然再生を進めて行くに当たっては、川の特性や近年の異常気象 にみられるように、かつてない災害が起こり得る可能性を秘めていることを十分に踏まえた計画としてほしい。また、将来に向けてより広域的な視点で取り組ん でいくことをお願いしたい。
- 川の源である森林、赤川では上流のブナの原生林であるが、かつて高度成長期に大面積皆伐が実施され山の保水力が大きく低下した。この影響は今もなお続いて いると思われるが、かつて切られた森林を復元していくなど、今後は関係機関が協力しながら取り組んでいくことが必要である。
- 長期的な視点での議論もあるが、短期的には現状の河川の持つポテンシャルを踏まえてその中で取り組んでいくことが重要である。
- 河川は魚の出入り口であり、非常に重要な環境である。広い視点で検討を行う必要があるということからすると、底生生物の整理が抜けているように思う。ま た、今年は雪が非常に少ない特異な年であるが、こうした水の少ない状況下でデータを蓄積していくことは非常に重要であると思われる。
- 自然再生の取り組みの中で河川の環境に人が手を入れる場合には、その効果を把握するためのモニタリングだけを行うのではなく、その対策がどの程度維持できるのかといった点についても把握していくことが今後重要になる。