岩木川沿いに広がる津軽平野は、日本最大のリンゴの栽培地であるとともに、特に、岩木川下流域は広大な水田地帯が広がる穀倉地帯となっています。
その田んぼの水の多くは岩木川から供給されています。
岩木川から周辺の田んぼに水を供給している施設の一つに「芦野堰」があり、5月1日からその取水が始まっています。
左岸側の開いていた芦野頭首工のゲートが閉められ、岩木川の水位が上昇することで水の供給が始まります。
芦野堰の半分(右岸側)は、ラバー堰になっていて年中膨らんでせき止められています。ただし、ある程度の水位上昇があると、水の流れをスムーズにするため、倒れるようになっています。
芦野頭首工のゲートが閉じられると魚が行き来できなくなりますが、芦野堰には比較的流れが早い魚道3箇所と、小さな魚類でも遡上できるように緩傾斜魚道1箇所がつくられおり、岩木川の魚が行き来できるようになっています。