■ビオトープに植裁する樹木の選定(詳細)

 ビオトープに植裁する木本、草本、水草等は、当該地域に自生する植物を植裁することを原則とします。
 当該地域で確認された植物の中から景観的・空間的に重要な要素となる木本類について、作成したリストから抜粋し下表に示した。また、中〜高木として植裁に適すると考えられる種について簡単な生態情報を整理した。
 なお、ガマズミとヒロバゴマキについては、現地調査では未確認であるが、県内では一般的に分布が見られる種であるため、植裁候補種としてとりあげた。

 ビオトープに植裁する樹種については、基本的にこれらの中から選定する方針とします。

当該地域で確認された木本類
No. 科名 和名 学名 生育場所
1 ヤナギ科 ヤマナラシ Populus sieboldii  
2 ハッコヤナギ Salix bakko  
3 イヌコリヤナギ Salix integra 湿地
4 オノエヤナギ Salix sachalinensis 湿地
5 タチヤナギ Salix subfragilis 湿地
6 クワ科 ヤマグワ Morus australis  
7 バラ科 ノイバラ Rosa mulltiflora  
8 ミズキ科 クマノミズキ Cornus macrophylla  
9 スイカズラ科 ニワトコ Sambucus racemosa ssp.sieboldiana  

植栽候補種
 バッコヤナギ
 
 ヤナギ属
 
 落葉高木
 高さ 5〜30m
 別名ヤマネコヤナギ

 イヌコリヤナギ

 ヤナギ属

 落葉低木
 高さ 1.5m程度
 3月に開花。川沿いに多く
 普通に見られるヤナギ

 オノエヤナギ

 ヤナギ属

 落葉高木
 高さ 8〜15m
 日当たりのよい谷間や
 河原、林道脇などに生育す。

 タチヤナギ
 
 ヤナギ属

 落葉大低木〜小高木
 高さ 3〜10m
 4月葉の展開とともに開花
 生育地は湿地

 ニワトコ
 
 ニワトコ属
 
 落葉低木〜小高木
 高さ 6m程度
 3月〜5月が花期
 果実は8月暗赤色に熟す

 ガマズミ
 
 ガマズミ属
 
 落葉低木
 高さ 5m程度
 5月〜6月に花期
 果実は9〜11月に熟す

 ヒロバゴマキ(マルバゴマギ)
 
 ガマズミ属
 
 落葉低木
 高さ 2m
 程度5月下旬〜6月が花期
 果実は8〜10月熟す

(出典:山と渓谷社(2000)山渓ハンディ図鑑3 木に咲く花 離弁花@/山と渓谷社(2001)山渓ハンディ図鑑5 木に咲く花 合弁花・単子葉・裸子植物)

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