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■メダカの生態
Ecology of Killifish
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大きさは最大で全長4cmほどで、体色は褐色、眼は大きく、それが名前の由来となっています。
オスとメスの見分け方で最も分かりやすいのは尻ビレで、メスの尻ビレが三角なのに対して、オスの尻ビレはよく発達して平行四辺形。
雑食性ですがどちらかといえば植物食です。主な生息地は平野部の水田周辺の水路や溜池などで、流れの緩やかなところを好みます。
明るくなると活動を開始し、日中は浅いところで盛んに泳ぎまわり、夜間になると少し深いところや水草のなかで過ごします。
産卵は4月〜10月にかけて行われ、特に初夏になると盛んに産卵します。
メスはしばらく卵を体に付着させていますが、やがて水草などに産み付けます。
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●メダカの生息場所 |
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●メダカのメス |
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●メダカのオス |
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■メダカの生息分布
Habitat of Killifish
中国から朝鮮半島の東側にかけて分布する中国-西韓集団(中国メダカ)、朝鮮半島の東側に分布する東韓集団、日本の丹後半島から青森県にかけて日本海側(青森では太平洋側まで)に分布する北日本集団、それ以外の日本各地に分布する南日本集団という4つの大きな集団に分かれることがわかっています。
北日本集団は比較的均質なのに対して、南日本集団はさらにいくつかのグループに分けられます。つまり、同じメダカと言っても、遺伝子レベルで見ると、地域ごとに個性あるグループに分かれているのです。
青森に生息しているメダカは、日本において最北限のメダカと言われています。
■絶滅危惧種
Species of Apprehension to Die Out
●青森県レッドデータブック カテゴリー定義
絶滅野生生物EXランク(絶滅EX、野生絶滅EW)※ |
基本概念 |
県内では、すでに絶滅したと考えられる野生生物。 |
要 件 |
過去の記録・標本等において生息・生育が確認されているが、現在は県内で確認できない種 |
該 当 例 |
イトウ、ニホンオオカミ、ニホンカワウソ、トラフトンボ、オオルリシジミ |
最重要希少野生生物Aランク (絶滅危惧TA類CR、絶滅危惧TB類EN、絶滅危惧T類CR+EN)※ |
基本概念 |
県内では、絶滅の危険に瀕している野生生物。 |
要 件 |
生息・生育数がきわめて少なく、または、生息・生育環境も極限される種で、近い将来県内での絶滅が危惧される種 |
該 当 例 |
シナイモツゴ、クロホオヒゲコウモリ、コシジロウミツバメ、タカチホヘビ、カラカネイトトンボ |
重要希少野生生物Bランク (絶滅危惧U類VU)※ |
基本概念 |
県内では絶滅の危険が増大している野生生物 |
要 件 |
生息・生育数がかなり少なく、生息・生育環境もかなり限られた種で、将来県内での絶滅が危惧される種 |
該 当 例 |
メダカ、カグヤコウモリ、シノリガモ、キイトトンボ、ニホンザリガニ |
希少野生生物Cランク (準絶滅危惧NT)※ |
基本概念 |
県内では、生息・生育を存続する基盤が脆弱な野生生物 |
要 件 |
生息・生育がかなり少なく、生息・生育環境も限られた種で現時点では直ちに絶滅危惧とするほどではないが、環境の変化によっては個体数の更なる減少が危惧され、県内での絶滅が心配される種 |
該 当 例 |
シロウオ、シナノミズラモグラ、クロサンショウウオ、オオセスジイトトンボ、サワガニ |
要調査野生生物Dランク (情報不足DD)※ |
基本概念 |
県内では、すでに絶滅したと考えられる野性生物 |
要 件 |
限定された生息・生育環境や低生息密度などから注目される種であるが、県内での確認例がきわめて少なく、生息・生育実態などが不明なため評価が保留されている種 |
該 当 例 |
チチブ、クロオオアブラコウモリ、クサガメ、テングチョウ、ヒダリマキモノアラガイ |
地域限定希少野生生物LPランク (絶滅のおそれのある地域固体群LP)※ |
基本概念 |
県内では地域内に孤立している個体群で、地位レベルでの絶滅のおそれが高い野生生物 |
要 件 |
生息・生育状況・学術的価値、生物地理学的観点から、特に保護に留意するべき地域個体群 |
該 当 例 |
尾鮫沼系群ニシン、大畑川の陸封型サクラマス、津軽山地のニホンカワネズミ、十和田湖蔦のルイヨウマダラテントウ、八甲田山のササミケマイマイ |
※()内は対応する環境省のカテゴリー
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