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河川の環境、景観への影響を可能な限り小さく、また、道路利用者にいかに快適な空間を用意するかが、この種の道路設計の課題です。地場材のヒバを使った転落防止柵の施策の試みも行っています。

<担当者>
担当事務所 津軽ダム工事事務所
全国アドバイザー 篠原修(東京大学大学院)
平野勝也(東北大学)
地域アドバイザー 西田修三(八戸工業大学)(当時)
発注者側担当者 佐藤純一、土濃塚貴樹(工務課)
設計担当者 擁壁:前田稔(技研工業(株))
転落防止柵:松崎喬((株)松崎喬造園設計事務所)
施工者 (株)タナックス弘前支店、安川建設(株)、高樋建設(株)
弘前舗装(株)、嶽開発(株)、(株)東北舗装
<事業計画>
設計期間 平成9年9月~平成11年3月
施工期間 平成10年3月~平成11年9月
<施設諸元>
モタレ式擁壁、道路改良舗装、転落防止柵
延長:L≒620m 幅員:W=12.5m

「アドバイス前」 「アドバイス後」  
配慮点
擁壁は、割り石模様とした。(コンクリート面が早期に周辺の風景になじむ)
擁壁を施工後、仮置きしていた巨石を河岸に配置し、施工前の状況に近づくように努めた。
「アドバイス前」 「アドバイス後」  
配慮点
転落防止柵は、木材を用い周辺景観との調和を図った。また、一連区間全体の構図(景観)にマッチしたデザインとした。
今後、歩道及び残地に植樹を行い、自然景観との調和、世界遺産「白神山地へいざなう道」の演出を図る。

津軽ダム下流工事用道路工事は、ダム建設に伴う主要地方道岩崎・西目屋・弘前線の交通傷害解消のため、道路管理者である青森県の改良計画と併せて実施している道路改良工事です。
岩崎・西目屋・弘前線は、弘前市と西目屋村を結び、沿線住民の生活道路として利用されてきたばかりでなく、平成5年の白神山地の世界遺産登録を契機に、観光道路としても重要な路線として位置づけられています。
現道拡幅部は急峻な谷状地形で、弘前市街地の河岸段丘の田畑風景から一変し、山の緑と川の水や巨石などが目に映る優れた自然景観となり、この自然環境との調和に配慮した整備が求められました。


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