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有識者からのヒアリング状況 > 大友 義助
七 雪を楽しむ

“「すべらっこ」と言っても、ちょっとわからないかも知れない。一言で言えば、昔の子どもたちの簡単なスケートである。

 「すべらっこ」にも上等のものと下等のものがあった。最も上等のものは、雪駄の歯を抜いたような形の木型の底に、一五センチほどに切った雨戸のレール風の鉄棒を埋め込んだスケートである。これは誰かに頼んで作って貰うもので、誰もがもっているというものではない。鉄棒の先の方は形よく曲げてすべりやすくした。緒はやや太目の縄である。表に藁草履を打ち付けたものもあった。

 これより簡単なものは、下駄様の木型の底に、ブリキなど貼った粗末なものである。これだと、家庭でも、年長の子どもでも作ることができるが、やや滑りが悪い。

 最も簡単なのは、太い孟宗竹を一五センチ位に輪切りにして、縦に二つに割り、これに緒をたてたものである。「竹がっぱ」とも言ったが、これだと、子どもも作れるので、随分と広まったものである。

 以上は、ほぼ男の子どものものである。女の子の場合は、ぽっくり風の下駄の底に細く割った竹を打ち付けたものである。…”

(「 5 すべらっこ」 p218 より抜粋)

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