○野鳥観察の道具
双眼鏡: | 倍率は8~10倍程度が適当です。 |
野帳: | 小型のノートで、観察した野鳥や年月日、場所などを記録します。筆記用具も忘れずに。 |
図鑑: | 観察した野鳥の名前や特徴を調べます。
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その他、望遠鏡があれば、双眼鏡よりもさらに対象を大きく見ることができたり、遠くの対象を観察したりすることができます。
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○服装
野鳥を驚かさないように、赤、黄、白など目立つ色は避けて、自然に溶け込むような色を選びます。季節に合わせた服装で、直射日光、防寒に気を付けること。ポケットが沢山あるベストは便利です。靴は、スニーカー、トレッキングシューズなど、草地や水辺、ぬかるんだ場所では長靴がとても便利です。持ち物はリュックやウエストポーチに入れて両手はすぐ双眼鏡を使えるようにあけておきます。
○マナーと注意すること
一番大事なことは、野鳥を驚かないように注意することです。大きな声や音、動作は、野鳥に警戒心を与え、自然のままの生活を妨げたり、飛び去ったりすることにつながります。
春から夏の期間は繁殖期、子育ての時期です。中州、ジャリ場、ヨシ原、林、草むらなど、野鳥の種類によって巣作りをする場所も様々です。野鳥の行動にも気を配り、巣やヒナに害を及ぼすことのないよう注意しましょう。
むやみに花や虫を採集することは慎み、ゴミは持ち帰りましょう。
冬の狩猟期間は危険です。鳥獣保護区、銃猟禁止区域、休猟区などを確認してから出かけましょう。
○テーマを決めて調べてみよう
河川の環境と一口に言っても、水辺、ジャリの岸、ヨシ原、ヤナギやニセアカシアなどの林、草むらなど、様々な環境から成り立ち、季節によっても様子がかわります。一年を通して見たときに、どんな野鳥がどんな生活をしているのか、調べてみると大変興味深いものがあります。本流、支流などで、場所を決めて、年間を通しての種類や数を調べたり、その種類によって異なる餌や採餌方法を調べたり、ねぐらや子育ての場として、どんな種類がどんな環境を利用しているのか調べたり、テーマを考えて調べてみましょう。河川という身近な環境が、いかに野鳥をはじめ多くの生き物の生活空間になっているか再発見することができるでしょう。
資料提供:大沢八州男
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