
最後の船大工 木村雄一氏
写真提供:山形県立博物館 |
江戸時代、最上川には上流から河口まで大小21もの舟着き場が存在しました。その中で中継河岸として多くの舟でにぎわい発展したのが大石田です。かつては大石田に大勢いた舟大工も、現在では川舟大工の六代目、木村雄一さんただ一人です。229kmを流れる最上川は上流と下流では流れの様相が変わるため、上り下りした川舟には流れに合わせて長さと幅、重さを変えて、8種類の形と大きさの異なる舟が使用されてきました。作り方もそれぞれ違いますが、木村さんは頭と腕だけですべての舟を作ります。全長18mの「小鵜飼舟」の復元も手がけました。最上川舟運や川漁を支えてきた川舟と舟大工は、最上川の歴史の一部でもあり、守り伝えていきたいものです。
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