国土交通省東北地方整備局 成瀬ダム工事事務所

番外編
  1. トップページ
  2. ガイドひがしなるせ
  3. あるく
  4. 番外編 胆沢ダムと奥州・一関を巡る ~岩手・宮城内陸地震10周年~
平成20年6月14日 午前8時43分、岩手県内陸南部を震源とするマグニチュード7.2の地震が発生。
岩手県奥州市衣川区、宮城県栗原市一迫では最大震度6強、東成瀬村では震度5強を観測した、逆断層型の地震が発生しました。
岩手、宮城、福島で17名の方が亡くなり、秋田、宮城では6名が行方不明、重軽傷者合わせて426名となった地震です。
先日の6月18日に発生した大阪府北部地震も同じ逆断層側の地震でした。
亡くなられた方のご冥福をお祈りいたします。

今年、岩手・宮城内陸地震から10年目を迎えます。その震源の周囲にある胆沢ダムや、 一関遊水地について、事務所の若手職員(新規採用2名、2年目1名、3年目2名、4年目1名)の現場研修へ、チームCSGも同行しました☺
最初に岩手県奥州市にある胆沢ダムへ。
成瀬ダム工事事務所からR397経由で1時間程の場所にあります。

 

胆沢ダム 胆沢ダム
胆沢ダム☞中央コア型ロックフィルダム、堤頂標高364.0m、堤高127.0m、堤頂長723.0m、堤体積1,350万㎥、湛水面積4.4㎢、総貯水容量14,300万㎥、流域(集水)面積185.0㎢
会議 2013年に完成以来、管理開始から5年が経過し、実際に管理をする上で課題となっている箇所などの説明を 高堰管理支所長からお話しいただきました。
成瀬ダムでは管理しやすいダムになるよう、設計を心がけて欲しいとの要望がありました。
実際に監査廊へ (^_^)/
ダム内部へ潜入します!ドキドキ!!!
左岸側から入り、ゲート室を目指します☺
走る
監査廊

監査廊 監査廊

☝入ってすぐに待ち受けている急な階段。こちらは上から覗いた写真です。目がくらむ~(*_*) 転げ落ちる方もいるとかいないとか!?

 

監査廊
☜こちらは下から見た写真。
途中で止まれるように階段の所々に柵が設置されています。
この柵は、階段途中にある揚圧力観測孔の観測時の安全確保のため、管理移行後に設置したものだそうです。





写真左側に見えるのは、ケーブルの線路です。
ダムの管理をするために必要な、監査廊内の電気・設備間の情報をやりとりするために必要な通信ケーブルだそうです。

監査廊
監査廊 監査廊

さらに歩き続ける・・・
急な階段を転げ落ちないように慎重に降りる事と、写真を撮ることに必死だったチームCSG、この時すでに若手職員に引き離され、姿はまったく見えません...
置いて行くなんてヒドい (T_T)

 

監査廊 監査廊内部の温度は13℃
カッパを着ていても寒いくらいひんやり☺
天井には氷柱?と思いきゃ、コンクリートの成分が水で溶け出し固まった石灰なんだそう。


やってきました最深部!!

身内に置いて行かれたチームCSGを、見捨てる事なく一緒に歩いてくれた胆沢ダムS係長に感謝です (ToT)

監査廊
監査廊 監査廊

この地点には水量や水質などを観測する設備がありました。
分厚いダムなのに染み出てくる水があるということは、それだけ凄い水圧ってことの様です。

 


そしてついに・・・

監査廊 ゴール

ゴール地点のゲート室に到着ぅ!! 長かった・・・本当に長かった(足ガクガク)

監査廊 監査廊
この設備は河川維持用水・かんがい用水の供給、ダム安全確保のための貯水池緊急水位低下のための設備とのこと。若手職員は熱心に説明を聞いていました☺
ゴールしたのも束の間、元来た通路を戻るチームCSG...。
帰りは写真を撮る余裕もありませんでした(足ガクガク)
倒れてる人

胆沢ダム管理所の皆様、お忙しい中ありがとうございました☺

胆沢ダム見学会は女性職員の方が案内をしてくれるそう。
とてもわかりやすい説明で好評なんだそうです (*^_^*)
そして!8月11日・12日は胆沢ダムフェス!
堤体登山体験やカヌー体験ができるそうです☺
詳しくは胆沢ダムHPをCheck!!!

ダムカード ダムカードもちゃっかりゲット (*^_^*)

円筒分水工 胆沢ダムを後にし、一行は円筒分水工を見に徳水園へ。
水争いのために死傷者を出すほど慢性的に水不足だった胆沢平野。
公平に水を分配するために出来た施設だそうです。
さすが日本一!!凄い迫力(*_*)

噴水の映像はこちら(WMV型式(20.7MB))



午後からは北上川を南下し、一路、「北上川河川博物館あいぽーと」へ。
展望台から一関遊水地が一望できます。
館内には、北上川の歴史や文化、災害時の状況などが学習できる展示物がたくさんありました。

あいぽーと あいぽーと
震災カード 震災カード 災害遺構カードをいただきました。
表面は祭畤大橋、裏面は地震時の詳しい状況が記載されています。
大林水門

あいぽーと展望台から見た大林水門



☆豆知識☆
普段の土地利用が田畑で地面なのが遊水
普段から水のある場合は遊水
実際に一関遊水地へ。
遊水地とは、洪水時の河川の流水を一時的に氾濫させる土地のこと。田んぼや畑のみで、住宅を建てる事は出来ない土地です。
市街地を守る巨大な周囲堤
(しゅういてい)と中小の洪水から遊水地の中の田畑を守る小堤があることや、 その小堤に造られる巨大な水門(大林水門)があることや、周囲堤を道路が横断する【中里陸閘(なかさとりっこう)】がありました。
大林水門 先程あいぽーとから見えた大林水門の上に実際に登ります!
デ、デカイ(*_*)!
赤○ら辺に流れているのが北上川。
北上川が氾濫すると、水門のゲートを閉じ、洪水をせき止めます。
大林水門

図に表すとこのような感じです。
・洪水調節
・住宅を建てる事が出来ない土地を農耕地としての有効利用
・市街地への水害防御
の役割を担っています。


厳美渓

「空飛ぶ笹団子」で有名な厳美渓へ。
時間の都合上、お団子は割愛しました (T_T)
昭和14年に造られ、今現在まで現役で使用されている長者滝橋という名の竹筋コンクリートのアーチ橋があります。 「竹筋」とは鉄筋コンクリートの鉄の代わりに竹が使われている工法です。
他にも竹筋橋のうわさは数ヶ所あるそうですが、実際に竹が発見されたのはこちらの橋のみとのこと!全国でも非常に珍しいそうです!


長者滝橋 厳美渓

矢櫃ダム 最後の目的地【祭畤大橋(まつるべおおはし) 展望の丘】へ向かう途中にある砂防ダム「矢櫃ダム(やびつだむ)」にも立ち寄りました。
まるで自然の滝のよう。
ダムっぽくないね~。
この日はあいにく悪天候でしたが、にもかかわらずこの青さ!実際は写真で見る以上に青いです!!
酸性温泉の成分が混ざっており、水面が水色に見えるそうです!
矢櫃ダム

祭畤大橋
最後に【祭畤大橋 展望の丘】にて、岩手・宮城内陸地震で被災した祭畤大橋(災害遺構)を見学しました。
岩手県一関市の国道342号線に架かる祭畤(まつるべ)大橋周辺の大規模な斜面崩壊により、秋田側の橋台と橋脚橋げたが宮城側に約10メートル移動。 これに伴い、宮城側の橋脚の上部が折れ、支えを失った橋げたが折れ曲がる形で沈み込み、宮城側橋脚の中間部も壊れたことで、曲がった橋げたの一部が川底に落ちる形で転落した。(※ウィキペディアより引用)

チームCSG初の村外レポートでした☺
震災や洪水被害が過去にあった事をちゃんと知らなかったので、とてもいい機会になりました。自然災害の恐ろしさを改めて感じました。
本日行った胆沢ダムも一関市も東成瀬村からは車で約1時間程で行ける距離になっています。
成瀬ダム見学がてら、訪れてみてはいかがでしょうか (*^_^*)
           次回もお楽しみに(^_^)/  CSG_TeamC

 

 

第7回 特別見学会に密着!~山菜まつり編~ TeamLOGO 第8回 国道342号付替トンネル貫通式典に参加!

このページの先頭へ戻る