可愛らしく稲穂が揺れる季節になりました。
緑色の田んぼが、黄金色に変わってくると、秋がきたな~としみじみ思います。
田んぼが元気に育つにはまずは水!
今回は、川の水がどのように利用されているの?・・・ということで、現場へ行ってきました!
川の途中にある、こんなの、見たことありますか? 川の流れを堰き止めて川の水位を高くして取水しているんです。 水田に、十分な水量を確保するため、上流にダムやため池がつくられていて、「頭首工」から取水しているんです。すばらしい! そこで疑問 「頭首工」って何? なにやら「頭」とか「首」とか怖くない?(^^;) よしっっ!見に行ってみよう! |
水田に使う、川から取水する水を「かんがい用水」といいます。川の水をせきとめて、水位を上げ農業用水がとれるように作られたのが「頭首工」です。
平鹿平野(湯沢市、横手市、大仙市)で展開する水田は10,050㌶。なんかピンとこないですね。ちょっと換算してみましょう。よくある、東京ドームでいうと・・・なんと約2,238個分!膨大すぎる~~(^^;)
平鹿平野の田んぼは、最も水を必要とするのが「しろかき」の時期。なんと、1秒間にお風呂で約120杯分(約36m3/s)の水を必要とするんです!! 今ある皆瀬ダム、板戸ダムでの貯水量は合わせてお風呂で360万個(約110万m3)。 足りない分は成瀬ダムを新たな水源として、お風呂で9,433万個(約2,830万m3)を確保するため、ただ今建設中。それまでは、地下水や番水(順番に水をまわす事)も合わせて、かんがい用水として利用しているんです。 |
次は、頭首工をちょっと詳しく見てみよう!
「可動堰」(鋼製ゲート堰) 鋼製のゲートを上げ下げして、流れる水量を調整します。 |
「可動堰」(ゴムラバー) タイヤのゴムのような素材で出来ています。 空気を入れて川の流れをせき止めます。 洪水の時は、空気を抜いて水が流れるようにします。 |
「固定堰」 コンクリートで出来ています。 |
このように、数種類を組み合わせて水の量を調整し、ダムだけでなく、川やその他の施設もあわせてかんがい用水を確保しているんですね☺