さくら湖自然環境フォーラム2018
三春ダム(さくら湖)は、平成10年3月に完成し、地域に開かれたダムとして、さくら湖周辺における流域住民の環境学習の場として利用されております。平成12年から、さくら湖の自然環境の変化や保全の方向性を示す目的でフォーラムを開催し、広く意見をいただいてまいりました。
第19回目の平成30年度は、三春ダム20周年記念事業として、20年間の継続的な研究の成果から、地域の今を観察した報告まで、盛りだくさんの内容を2日間の拡大版として開催し、のべ700名の方が訪れました。
11月9日(土)
【第1部】研究報告・発表
(1)『さくら湖自然観察ステーション企画運営委員の活動』
さくら湖自然観察ステーション企画運営委員 山口 登美男 氏
『三春ダムができて20年の自然環境の変遷』
国土交通省三春ダム管理所 専門官 片寄 仁 氏
(2)『三春の自然を守り隊』
三春町立中妻小学校3,4年生
『中郷の水環境』
三春町立中郷小学校4年生
『お米ができるまで~田んぼで見つけた生きもの~』
三春町立岩江小学校5年生
【第2部】記念講演
『生物多様性とはなにか?なぜ守るのか?』
国立環境研究所 室長 五箇 公一 氏
地元研究者や小学生の発表から専門の研究者まで、三春ダム(さくら湖)に関連する様ざまな立場の人たちが、20年間の研究の成果や、いまの自然環境から未来への展望までを、報告・発表しました。
記念講演には、国立環境研究所の五箇公一室長を招き、生物多様性について学びました。
11月10日(土)
応用生態工学会仙台 東北地域研究発表会・シンポジウム
【午前】平成30年度東北地域 研究発表会
発表テーマ:ダム、河川等の生態系、水質等に関する研究発表
【午後】公開シンポジウム
「さくら湖ができて20年でわかったこと」
基調講演・パネルディスカッション
三春ダムなどのダム湖や湖沼に関する研究を、大学生や研究者が発表し、一般投票と審査員により、優秀者がそれぞれ選ばれました。
公開シンポジウムでは、初めに3名の学識経験者や研究者から基調講演があり、その後、5名のパネリストによるパネルディスカッションで、ダム湖に関する最新の知見を交えながら、三春ダム(さくら湖)の今後の課題や展望について考えました。