北上川の自然

地形と特徴

北上川は岩手町御堂にある「弓弭(ゆはず)の泉」の源泉として、岩手県の中央部を北から南へ流れて、一関の狐禅寺下流の狭窄部(川幅が狭い部分)を通り、宮城県の平野部に入ります。仙台平野の東側を流れ、津山町で二つに分かれ、北上川本川は追波湾に注ぎ、旧北上川は石巻湾に注いでいます。
流域の東側には北上山地、西側には奥羽山脈が南北にのびており、これらの山地から多くの支川が北上川本川に流れ込んでいます。これらの支川の平野部の出口では、扇状地がつくられています。
山地や田畑、牧場の面積は流域の75%を占め、北上川流域は緑に恵まれた自然環境を持っていることがわかります。

四十四田ダム

四十四田ダム(盛岡市)

一関遊水地

一関遊水地(一関市)

北上川の河口

北上川の河口(宮城県追波湾)

流域の気象

北上川の流域は、南北に長い長方形の形をしており、東側に北上山地、西側に奥羽山脈が南北にのびて、その中心を北上川が流れています。
この地形の特徴から、奥羽山脈の山沿いの気候は、冬は雪の多い日本海式気候、夏は内陸的な気候となります。また東側の北上山地は気温が低く、涼しい高原的気候です。北上川沿いの内陸地帯は、一日の気温の差が激しい内陸性気候となり、宮城県側の下流地域は海洋性の気候で、夏涼しく冬は暖かいのが特徴です。

川の生きものたち

生きものたちと共存をめざし、水辺の国勢調査

河川や水辺には、たくさんの鳥や魚、昆虫が棲み、草花や樹木が生きています。この自然環境を守ることは私たち人間にとって大切なことです。
国土交通省では、生きものに棲みやすい河川を考えるため、「河川水辺の国勢調査」を行い、生息の実態を調べています。

北上川に棲む魚たち

24種529匹中上位10種(H7:年間調査結果)

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北上川に棲む鳥たち

121種上位10種(H9:年間調査結果)

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北上川に棲む陸上昆虫たち

1443匹17目種中上位10目種(H11:年間調査結果)

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みんなも観察してみよう

国土交通省岩手河川国道事務所では、生きものたちの観察に役立つガイドブック3点セットを作製しました。観察してみたい子供たちには無料でさしあげます。

お問い合わせは

国土交通省岩手河川国道事務所・流域治水課
TEL 019-624-3166
FAX 019-626-2770

3点セット

北上川ライブラリー

北上川のマメ知識