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八幡平は、岩手・秋田両県にまたがる火山帯特有の景勝地であり、ダケカンバ・オオシラビソ(別名アオモリトドマツ)・ブナなどの原生林が生い茂り、自然美豊かな景観を形成しています。また、周辺には数多くの温泉もあり、四季を通じてアウトドアレジャーが楽しめる一大観光スポットとなっています。さらに、松川渓谷においては玄武岩から形成される渓谷美から、新緑や紅葉の季節には数多くの行楽や観光客が訪れます。
その一方で、松川沿い一帯は火山性地質であることから土砂流出が多く、豪雨などに伴う土砂災害の危険性が潜在しています。このため、観光・行楽地の保全、温泉地及び民家などを土砂災害から守るため、岩手県とともに国土交通省においても砂防事業を行っています。 |
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松川沿いの砂防えん堤については、イワナなどの生息環境に考慮して魚道を設けるとともに、澄川の砂防えん堤については、スリット形式を採用しております。
スリット形式とは、えん堤の真ん中に透過部分を設け、大規模な土石流発生時には岩石が補足して下流への土砂災害を軽減することを目的とし、小規模の出水時には土砂を流して下流へ土砂を供給するとともに、渓流魚の上下流の行き来ができるようにした構造です。 |
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松川第2砂防えん堤は、魚道下流部分の落差が大きすぎ、イワナなどが上流へ上ることが難しい構造となっていました。そこで落差を解消させるとともに、魚道へ導くための導流堤(右の写真中央部に位置する落差のある構造物)を造成しました。 |
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土砂災害から地域住民の生命と財産を守り、強く美しい岩手を創造するため砂防事業を展開しています。 |