盛岡市街地洪水はん濫シミュレーション

当シミュレーションは、北上川上流域における治水対策の進展によりどのように地域が守られてきているかについて、明治43年洪水と同程度の出水を想定して整備段階毎に計算したものです。

計算条件について

  • 支川等の内水氾濫については反映されていません。
  • 堤防の破堤については考慮されていません(※)。
  • 上記などにより、実際の洪水時にはここに示した範囲以外でも浸水する可能性があります。
  • 降雨条件は、盛岡市上流域において2日間に226mm(1/150確率規模)としています。

※堤防の決壊を考慮した場合は、上記によらずより広範囲に浸水することが想定されます。
下記ホームページを参照下さい。
http://www.thr.mlit.go.jp/iwate/bousai/sonae/sinsuisoutei/index.htm

図1 昭和40年代頃までの状況
  • 戦後から市街地対策を中心とした堤防整備が進められました。
  • これによる被害軽減はみられるものの、三川合流点を中心に広範囲で氾濫している状況がみられます。
※画像をクリックしますと映像が見られます。(Windows Media Player)
図2 昭和40年代から50年代の状況
  • その後、昭和40年代には北上川上流に四十四田ダムが完成しました(昭和43年)。
  • 三川合流点下流における浸水想定範囲が大幅に縮小している状況がみられます。
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図3 昭和50年代以降(現在)の状況
  • 昭和50年代には雫石川上流に御所ダム、中津川上流に綱取ダムが完成しました(昭和56年、57年)。
  • 三川合流点下流における浸水がみられなくなり、中津川における浸水範囲も縮小している状況がみられます。
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近年の北上川では、平成14年、平成19年に比較的大きな出水がありました。
平成19年の出水は盛岡中心市街地上流域における戦後最大規模の降雨となりましたが、これまでの治水対策の効果により、幸いにも盛岡中心市街地における大規模な浸水被害はみられませんでした。

北上川上流域においては、これまで流域全体に効果のあるダム整備事業や市街地対策としての堤防整備が中心に進められてきました。近年では、一関遊水地事業及び胆沢ダム事業に加え、平成14年、平成19年に家屋浸水被害を受けた地域における堤防整備事業などを進めています。

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