遊砂地の仕組みと役割
土砂の勢いを弱める「遊砂地」
 もしも大量の土砂が流れてきたとしても、一気に街の中まで流れ込まないよう、それを途中で一時的に受け止められる場所を作っておきます。そのための地帯を「遊砂地」といいます。
 「遊砂地」は、街よりも上流の建物や田畑などのない地帯につくります。川の流路を広くしておいて、流れてきた土砂をそこにあふれさせることで、街の中まで流れこまないようにします。
遊砂地がある場合
遊砂地を整備しておくと、一気に流れてきた土砂を一時的に受け止めることができます。広い流路に分散させることで、土砂の勢いが弱まり、安全に下流に流すことができます。
遊砂地がない場合
遊砂地がなければ、大量の土砂はそのまま一気に街の中まで流れ込み、土砂災害が起こります。また、流れ込んだ土砂のために川底が浅くなるので、氾濫が起こりやすくなります。