<須川流域>の砂防事業
場所と環境
須川のあらまし
奥羽山脈の一切経山(標高1,949m)、吾妻小富士(標高1,705m)等の山々に水源とし、微温湯・高湯などがある流域を急流で流れ、途中、天戸川・白津川・鍛冶屋川の各支川と合流し、下流部で扇状地をつくって、福島市西部で荒川に合流します。
流域マップはこちら >>
川の長さ 16.9km
流域面積 97.8km
流域の環境 上流は、磐梯朝日国立公園に指定され、高湯温泉、微温湯温泉、吾妻スキー場などの観光地があり、保養地、リゾート地としての開発が進んでいます。下流では、住宅地ができたり、土地の開発が進められ、都市化の傾向にあります。
▲ 須川流域と高湯街道
▲ 高湯温泉周辺
これまで行われてきた砂防事業
昭和7年頃 福島県が砂防治山事業実施。
昭和52年 国の直轄施工区域になる、不動沢第1堰堤、姥滝沢第4堰堤、白津川第3堰堤工事実施。
平成16年 鍛冶屋川に3基、不動沢・姥滝沢・白津川に各2基、水沢・天戸川・上高湯沢に各1基の計12基の砂防堰堤が完成。
 
主な砂防施設
須川第1砂防堰堤
須川第1砂防堰堤は、下流への土砂の流出を防ぎ、災害を防止する砂防施設です。吾妻山の雪が多い冬期間に噴火した場合、火山噴出物によってとかされた雪と土砂を含んだ泥流の発生が予想されます。須川はその泥流が流れ出す可能性があり、万が一の事態に備えた整備が必要です。
▲ 須川第1砂防堰堤