記者発表資料
平成20年12月06日

阿武隈川水系水質汚濁対策連絡協議会(上流支局)
事務局 福島河川国道事務所



福島市内で発生した水質事故について【水質事故情報】(終報)



 12月5日(金)に福島市鳥谷野地内(阿武隈川支川濁川)で発生した、魚のへい死について、河川等で採水した試料の水質分析結果が出ましたので、速報値をお知らせします。

1.発見日時
  平成20年12月5日(金) 11時30分頃
2.発見場所
  福島市鳥谷野地内(阿武隈川水系濁川)
3.水質事故の状況
  ・原因物質 スチレン
  ・流出量  不明
  ・発生原因 工場より原因物質が濁川に流出
4.被害の状況
  濁川において魚のへい死(ニゴイ等約100匹)
5.水質分析結果
  (1).濁川(福島市で採水)
   @.排水口付近
   ・スチレン 16時00分採水  17r/g
   A.鳥谷野橋付近
   ・スチレン 16時15分採水  0.49r/g
  (2).阿武隈川(福島河川国道事務所で採水)
   @.天神橋付近(濁川合流点から約800m下流)15時40分採水
   ・pH    7.5
   ・DO   11.4r/g
   ・スチレン  0.00282r/g
   A.三本木橋付近(濁川合流点から約3,000m下流)16時30分採水
   ・pH    7.5
   ・DO   11.1r/g
   ・スチレン  0.00934r/g
        <調査を行った箇所>

   阿武隈川において採取した水では、pH,DOの値は環境基準値内となっています。
   濁川で採取した水では、流出源に近いことからこの数値を示していると考えられます。
   なお、濁川及び阿武隈川において、現在のところ異常は報告されていません。

  ※水質分析項目として、環境基本法に基づく阿武隈川当該箇所の環境基準値は、pH(水素イオン濃度)が6.5以上8.5以下、DO(溶存酸素量)が5r/g以上となっています。
   スチレンは、水質汚濁防止法上の水質基準値は設定されていません。

 「阿武隈川水系水質汚濁対策連絡協議会(上流支局)」は、阿武隈川流域における水質汚濁対策に関する連絡調整を図るため、福島県内の関係機関で組織しています。



<記者発表先>福島県政記者クラブ、福島市政記者会

問い合わせ先

阿武隈川水系水質汚濁対策連絡協議会(上流支局)
【総括】
 事務局 国土交通省 福島河川国道事務所
         河川管理課長 片桐 真也
          024-539-6129(課直通)
                 090-3129-4942(携帯)
【現地状況の確認等】
 同協議会構成機関 福島市 環境部
         参事兼環境課長 國井 博光
          024-535-1111(代表)