大規模な火山活動が始まると、噴火口が新たにできたり、地面の隆起等で地形が大きく変わることがあります。また、土石流などが繰り返し発生すると谷が埋められて水が流れる方向が変わったり、氾濫しやすい地形になることがあります。
リアルタイムハザードマップは、このような時々刻々の変化に対応するもので、プレ・アナリシス型(データベース方式)とリアルタイム・アナリシス(逐次計算方式)の2種類があります。
プレ・アナリシス型(データベース方式)とは、あらかじめ複数の噴火事象を想定して、その計算結果をデータベースとして準備しておき、噴火現象や土砂移動状況により近似条件のハザードマップを検索することで、数値シミュレーション計算に要する時間を短縮化するものです。
リアルタイム・アナリシス型(逐次計算方式)とは、刻々と変化する噴火現象や地形などを計算条件に取り込んで、噴火現象や土砂移動の発生が予測されたときに、その時の地形や噴火の条件に応じた数値シミュレーション計算を行い、緊急的に新たなハザードマップを作成するものです。
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