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最上川文化館 > 文化遺産
独木舟(まるきぶね)
 最上川左岸の藤島町(現:鶴岡市)で昭和初期に発見された独木舟は、山形県で最古の舟で、約一千年前の奈良時代から平安時代中頃のものです。発掘された舟は船首部分を除いて全長11.5m、幅1.2m、深さ54.5p、一本の杉の木をくりぬいて作られています。藤島町は、かつては出羽国府として栄えた所で、支流の藤島川を通じて舟運が行われていたところでもあります。国府とは、国司が事務をとった役所のあった場所です。和銅5(711)年に出羽の国が成立して以来の重要な交通路として水駅があり、出羽水道駅路を通って蝦夷征伐に赴いたり、各国の産物が朝廷に届けられたといわれています。この独木舟はまさに当時の最上川水運の面影を伝えるものとして注目されています。


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