昭和の初めごろまで、最上川の河口で行われたもので、海の地引き網に似た大掛かりな漁です。中央が袋状になっている、長さ約三五〇〜五五〇m、深さ約四・五〜六mの網を舟でしかけ、陸で引き上げる漁法です。この漁にかかわる人数は、ふつう「船乗り」〈舟をこぐ人と網をしかける人〉九人、「陸子」〈陸で網を引く人〉五人、「飯たき」〈食事を作る人〉二人、補助員二人の総勢十八人です。この漁で捕れたサケは商人に買い取られ、庄内だけでなく遠く最上や山形地方まで運ばれ売られたそうです。
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資料提供:本合海エコロジー
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