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最上川文化館 > 伝統的な漁法
カニの延縄漁
  川ガニ〈モクズガニ〉は、夏になると海から川にのぼり、春と秋にくだりますが、主にくだる四〜五月、九〜十一月が漁期です。一〇〇〜一五〇mの縄の各所に石をつけ、川岸から沈めます。日が暮れてから、その縄に二mほどの間隔で「ニシン」などのえさ(蛇のアオダイショウをぶつ切りにし、えさにするところもある)を結びつけ、十五〜三十分おきに岸の方から縄をたぐりあげていきます。えさのニシンをハサミではさんで食べているカニを素手でつかまえるのです。このときカニは水からあげてしまうと、えさを離して逃げてしまうので、水面ぎりぎりのところで指をはさまれないように注意しながら一気に取り込むのです。昭和の初めのころの最盛期には、川岸に休むための小屋をかけて、一晩に二〇〇〜三〇〇枚も捕ったそうです。
イメージ:カニの延縄漁
イメージ:カニの延縄漁
 

資料提供:本合海エコロジー

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