最上川を治めるために、昔からさまざまな手段で改修工事が行われてきました。源流の米沢では、米沢藩家老・直江兼続による偉大な功績が、現存する「直江石堤」により今に伝わっています。当時の松川(現在の最上川)は、河床が浅く、傾斜も急で、一度氾濫すると市街地まで水害がおよび、領民を苦しめたといわれています。米沢の街を洪水から守るために、家老であった直江は、大規模な堤防を築き、その後も洪水などで破損するたびに修理・増築を繰り返してきました。現在、その一部(1.2q)が米沢市の文化財に指定されています。 |
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直江兼続[なおえ・かねつぐ](1560−1619)
米沢城下創設の師。米沢藩初代藩主の上杉景勝に仕え米沢城に入城、執政として城下の整備を指揮した。松川上流の谷地河原堤防工事の他、堀立川や木場川の開削、植林や開田、鉱山開発などを推進、禅僧九山を迎えて学問所禅林文庫を設立し、藩内武士の学問興隆にも努めた。 |
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直江石堤(なおえせきてい)
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