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最上川文化館 > 俳句と短歌
斎藤茂吉

「最上川の上空にして残れるは いまだうつくしき虹の断片」(歌集『白き山』より)

散歩をしていて、ふと最上川の上空を見たら、虹の切れ端が美しく残っていた。「いまだうつくしき」ということで、全て見えていた時もきれいだったが、消えかかった今も美しいということを表現しています。大石田町虹の丘に歌碑があります。


「最上川逆白波のたつまでに ふぶくゆうべとなりにけるかも」(歌集『白き山』より)

最上川に白い逆波が立つほど、強い吹雪になってきた。逆白波とは、下流から風が強く吹き上げ、そのため最上川の波が吹きあおられて白波がたっている様のことです。大石田町の乗舩寺に歌碑があります。


斉藤茂吉銅像(上山市・斎藤茂吉記念館)
斎藤茂吉[さいとう・もきち](1882〜1953)
1882年(明治15年)上山市金瓶に生まれる。アララギ派の歌人として近代文学史にすぐれた業績を残す一方、医学、書画、文筆などにも多彩な才能を示した。茂吉は医師・歌人として大成した後も、故郷の自然を忘れず、多くの秀歌を残している。写生主義と万葉風の歌風でアララギ派を確立。終戦後2年間大石田に移住し、独居生活を送りながら歌集『白き山』に収められる歌をなした。歌集は『赤光』『あらたま』など17歌集にのぼり、歌数は18000首に近く、質量ともに類をみない大歌人である。




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