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一般国道112号 霞城改良事業の評価結果

事業評価の例:霞城改良(山形県)

混雑の緩和

事業前について

  • 国道112号の交通量は年々増加し混雑が悪化、旅行速度も低下しています。
  • 平成11年度の交通量は、1日約20,000台、混雑時の旅行速度は12.5km/hでした。

国道112号 霞城改良区間の交通量・旅行速度の変化

(国道112号 山形市旅篭町地内)

資料:道路交通センサス

山形市内の混雑状況写真

(国道112号 山形市旅篭町地内)

事業後の予測について

  • 平成32年時点の交通量予測を行った結果、国道112号現道の日交通量は25,800台に増加しますが、4車線拡幅後の旅行速度は約35km/hに向上します。
  • また、渋滞長及び混雑度も、車線にゆとりができることから減少し、交通混雑の緩和が期待されます。

霞城改良の整備による交通量・平均速度の変化

資料:道路交通センサス 国土交通省 東北地方整備局 山形河川国道事務所

霞城改良の整備による渋滞長・混雑度の変化

資料:道路交通センサス 国土交通省 東北地方整備局 山形河川国道事務所

交通事故の減少

  • 霞城改良区間の国道112号は、交通量の増加、線形不良、冬期間の幅員狭小等様々な要因による事故が多発しています。
  • 平成11年の道路交通センサス事故率は、114~162人/億台キロと非常に高い値となっています。(事故率とは、ある区間内の事故件数または死傷者数を区間の自動車の走行量で除したもの。)

国道112号山形市内の事故件数

資料:山形県警察本部

国道112号の1km当たりの事故率

資料:国土交通省 東北地方整備局 山形河川国道事務所 道路交通センサス

事業後の効果について

霞城改良の整備による、交通事故減少便益額は40年間で2億円と算定されます。

評価

このように一般国道112号 霞城改良事業によって、交通事故が減少することが確認されました。

歩行者の安全確保

事業前について

当区間は近隣に小学校が立地しており、通学路となっているが、歩道幅員が狭く、特に冬期の降雪により歩行者の安全が確保されない状況にあります。

冬期間の通学状況

資料:国土交通省 東北地方整備局 山形河川国道事務所

整備後の歩道幅員確保イメージ

事業後について

霞城改良の整備によって、歩道幅員が広くなり、歩行者の安全確保ができます。

評価

このように一般国道112号 霞城改良事業によって、歩行者の安全確保が可能となることが確認されました。

費用と効果の確認

費用便益比2.5。これらの効果のうち、金額的に換算できるものを将来的にわたって足し上げた便益は251億円、これに対して、建設や維持管理にかかる費用は100億円です。 費用便益を比較した費用便益比は2.5となり、事業実施の意義を確認しました。