換気の注意点 あたり前の事ですが、あたり前の事をやっていないのものの1つに’換気’があります。最近の建物は高気密であるため、意識して換気を行う事が大切です。 それは、空気の入口側と出口側の最低2箇所、窓を開けるということです。たとえ風がある日でも1箇所しか窓が開いていない場合、効果はあまり上がりません。窓を開けずに換気扇のみを動かした場合も同様に効果がありません。 ただし、窓を2箇所開けても、入口側と出口側の窓が近すぎる場合は効果がありません。吸った空気がすぐに排出され、排出された空気がすぐに戻ってきます。これをショートサーキットといいます。 空気の入口側と出口側の窓の位置は、部屋の対角線上に位置することが望ましい配置です。また、入口側の窓と出口側の窓を結んだ線から大きく離れているスペース(部屋の隅など)は、空気の流れが滞っている場合があるので注意が必要です。その場合は、線上の位置に衝立などを置いて空気の流れを一時的に変えたり、扇風機で空気をかき混ぜたりすることが有効です。 空気の汚染源として、たばこの煙、ヘアスプレー、接着剤、ストーブなどがあります。趣味で自動車や自転車のパーツや用具類を居室に置いている場合は、付着しているのオイルやワックスも汚染源となるので注意が必要です。そういったものを使用する部屋では、換気の回数に特に気を付けましょう。 室温が高くなると化学物質が空気中へ放散しやすくなるといわれています。最近内装の改修などを行った部屋では換気の頻度にご注意を。 |
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