トイレ用節水器具


1.自動水栓

手洗い水栓写真  人の手によらず、電子制御によって水の吐き出しをコントロールする水栓(蛇口)です。センサーの感知範囲に手を差し出すことによって水が出てきます。手を戻して一定時間経過すると自動的に水がストップします。手動式のような流しっぱなしが無く、大幅な節水が可能です。また、手動式と違い器具に直接触らなくて良いというメリットもあります。

 使用頻度、水質及び給水管の腐食度合いなどによりますが、年に1度は弁の点検が必要となります。また、センサーと弁は電線で接続されていますので、洗浄の際この部分に水を掛けないよう注意が必要です


2.小便器用自動洗浄装置

小便器水栓写真 人感センサーやタイマーからの信号によって、自動的に小便器を洗浄する設備です。設備の形式や洗浄間隔の設定方法などに種類があり、建物の用途や利用人数に合ったものを選択できます。
 製品によっては、利用頻度によって洗浄の間隔を短くしたり、長くしたりの調整を自動で行うことが可能です。

 節水のためには、給水圧力、使用頻度、清掃回数などを考慮して、適正な流量に調整することが有効です。

 (写真は小便器埋め込み型の個別感知タイプ)
 


3.グリーン購入法の対象に

 「国等による環境物品等の調達の推進等に関する法律」(グリーン購入法)の対象品目として、自動水栓と小便器自動洗浄装置が追加されました。これまで建築物に関する品目は、設計施工の時点でのみ配慮が必要なもののみでした。それが今回初めて、建物使用者の扱い次第で節水に貢献出来るものが、対象品目に加わったことになります。
 下表の基準を満たしている製品が、グリーン購入法の対象製品となります。
 

品目分類 品目名 基準
衛生器具 自動水栓  電気的制御により、自動的に開閉できる自動水栓であること。
自動洗浄装置
及び
その組み込み小便器
 洗浄水量が4L/回以下であり、使用状況により洗浄水量を制御すること。

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