鶴岡第2地方合同庁舎整備におけるBIMの活用
BIMとは「Building Information Modelling」の略称で、コンピュータ上に作成した3次元の形状情報に加え、室等の名称・面積、材料・部材の仕様・性能、仕上げ等、建築物の属性情報を併せ持つ建物情報モデルを構築することです。BIMの効率的・効果的な活用により、官庁施設の品質確保、官庁施設における顧客満足度の向上等に資することが期待されています。
鶴岡第2地方合同庁舎は、設計、施工においてBIMを活用し、検討や作業の効率化を図りました。
設計段階
- BIMを活用することにより、設計情報の可視化を行い、比較検討案の作成や課題の早期抽出が可能となり、問題点の共有や意思決定の円滑化を図ることが出来ました。本施設では、ボリューム検討・環境(風向等)検討・眺望検討・デザイン検討等に活用しています。なお、設計段階でのBIMの活用は、設計者(株式会社 梓設計)提案によるものです。
■ウォークスルー動画
※ウォークスルー動画は設計者(株式会社 梓設計)が作成したBIMデータを活用し作成しております。
【庁舎内部】
【庁舎外観】
施工段階
- 外部仮設足場を可視化し、作業通路の確保や危険箇所への安全対策を検討しました。
また、作業員への安全教育に活用しました。
(BIMモデル)
外部仮設足場実施状況
- トイレの器具レイアウトを可視化し、衛生陶器や手すり、スイッチなどの干渉チェックや、より利用しやすい場所に調整しました。
(BIMモデル)
トイレ機器の位置調整
- 機械室内の設備機器のダクトや配管などが干渉しないかチェックし、位置を調整しました。
また、可視化情報が、メンテナンス性の向上の検討にも役立ちました。
(BIMモデル)